苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

J.K.ローリング女史、エマ・ワトソンに苦言

アップデート:9月30日

J.K.ローリング女史がエマ・ワトソンの発言に返答する声明をXで出した。訳そうかなと思ってる間に他に訳してくれた人がいたので、そちらのリンクを貼っておこう。

 

こちらでぷく太さんが詳しく説明してくれており、JKR女史の声明文を全文読んでくれているのでどうぞ。

youtu.be

 

9月28日

エマ・ワトソン、ローリング女史を十分に侮辱しなかった罪で大炎上

昨日からエマ・ワトソンがローリング女史に関して多少好意的なことを言ったとかで話題になっていたのだが、私は暇がなくてきちんと読んでいなかった。今朝になってローリング女史が不思議なポストをしていたので、何のことだろうと記事を読んでみてやっと女史の言っていることがわかった。こちらが女史のポスト。

J.K. Rowling@jk_rowling

何年も赤身肉を与えてきたからといって、ワニが感謝して、休みたいと思った時に無傷で立ち去らせてくれると考える人がこれほど多いのは実に驚くべきことだ。

事の起こりは先日の24日、ハリー・ポッターハーマイオニー・グレンジャーを演じたエマ・ワトソンが、ジェイ・シェティのポッドキャストにゲスト出演し、2時間半にわたる対談を行った際に、J・K・ローリングとの関係が話題に上った。「エマは目を輝かせて誠実にこう語った。意見の相違はあるものの、今もローリングを愛していると」:

「私と意見が合わない人にも愛され続けたい。そして私も彼らを愛し続けられることを願っています」

まったくもっともな発言で特に問題があるようには思えない、な~んてことが言えたのはもう20年ぐらい前の話だろう。トランスジェンダリズムが猛威を振るってきた現在で、しかもこれまでTRAの忠実な下僕(しもべ)としてハリポタ主役の他の二人と一緒に三銃士よろしくローリング女史を散々叩いてきておきながら、トランスジェンダリズムが下火になってきたからといって今更そんなことを言っても遅い。

しかし一般社会がいくらトランスジェンダリズムにうんざりしてきたとはいえ、いやそういう時だからこそTRA達の攻撃性は今までよりさらに激しいものとなっている。

またたくうちに過激派左翼のたまり場となっているブルースカイでは、このエマ・ワトソンの「裏切り」に対して非難轟轟である。

ワトソンはファシスト呼ばわりされ、ヒトラーに愛情を乞うたとの非難を浴び、救いようのない人間だと証明するため彼女の人生のあらゆる部分が引き裂かれた。彼女の白人であること、女性であること、演技、さらには『美女と野獣』でコルセットを着用したくなかった事実さえも、突然、彼女が社会にとって危険な存在である証拠となった。

緑の党の有望株ソフィー・モリーがトランスフォビアのレッテルを貼りに現れた。moby dickgirl(そう、本当に)というユーザーはファシズムへの共犯を非難した。そして最も狂気の捻れとして、アニメ好きの男がスペイン語で「エマ・ワトソン(そう願う)」と、銃殺されようとしている女性の画像と共に書き込んだ。どうやらこれが正常な行動らしい。

これまでどれだけワトソンが「トランス女性は女性です」と繰り返し、トランス女性は女子トイレや更衣室にはいれるべきだと主張し、公のスピーチでローリング女史を侮辱する振る舞いまでしたというのに、そんな努力はこのたった一回のインタビューで水の泡となってしまったのだ。TRAたちは常にどんな時にでも100%トランスアジェンダに沿った言動を取っていなければ、過去にどれだけ運動に貢献した人でも瞬時で掌を返すのである。

というわけで冒頭のローリング女史が言っていた「休みたいと思った時に無傷で立ち去らせてくれると考える」なんて甘すぎるよってことなわけである。

しかしワトソンも伊達に長年ハリウッドにいるわけではない。ローリング女史に好意的なことを言ったらTRAやそのアライたちからたたかれるなんてことは百も承知だったはず。にもかかわらずあえてこのようなことを言ったということは、彼女なりにこの発言で起きるであろう損得について計算したうえで、いう価値はあると判断したのではないだろうか?

イギリスではこの間の最高裁の判決で女性の定義は生得的女性のみということになった。そしてアメリカでも幼少期のトランスを禁止する州が増えたり、スポーツ界でも女子枠に男子を入れないリーグが増えて来たり、オリンピックは女子枠は性別検査をすることになったりで、だんだんと世の中の風向きが変わってきている。そういう状況だからここでちょっとくらいローリングに好意的なことを言ったとしても、さほどひどい攻撃は受けないだろうと踏んだのではないだろうか?

もちろん単に「大丈夫だろう」程度の判断なら、なにも自ら進んでわざわざローリングについて語る必要はない。それをあえて言ったということは、言うことによる利益があると考えたのだろう。その利益とはなにか?

過去6年を振り返ればわかるが、散々叩かれたローリング女史は全くキャンセルされていない。彼女の本は未だにベストセラーだし、ハリポタの新ゲームは人気があるし新テレビシリーズの制作も好調だ。そしてこれからもローリング女史の人気は衰えるところをしらない。しかも女史が応援し支持した裁判が二つ勝利している。つまり、ローリング女史は勝ち組なのである。

トランスジェンダリズムの狂気はいずれ終わる。その時勝ち組にいるローリング女史を裏切った女優として覚えられているよりも、意見は違えど個人的に悪気はなかったということにしておいた方が都合がいい。エマはそのためのアリバイつくりをしているのだと私は思う。