本日は非常に良いニュースがある。
【3月24日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は23日の意志決定会議で、思春期を男性として過ごしたトランスジェンダー選手について、男性ホルモンのテストステロン値にかかわらず、女子陸上競技への参加を禁ずることを決めた。セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が発表した。
禁止措置は今月31日以降の国際大会が対象となる。コー氏は、この問題について国際オリンピック委員会(IOC)や各国の連盟を含む関係機関と協議した結果、トランスジェンダー選手は女子競技に参加すべきではないとの意見が大半だったと説明。
一方で、禁止措置は「恒久的なものではない」とし、トランスジェンダー当事者が率いる作業部会を設立し、トランスジェンダー選手が持ちうる身体的優位性に関する科学研究の進展を監視していく意向を示した。(c)AFP
またDSD(所謂インターセックスで外見は女性だがDNAがXYで生まれた人)のテスタストロンのレベルも5ナノモールから2.5ナノモールに引き下げることになった。
これは恒久的なものではないとされているが、今後これが覆される可能性よりも、もっと厳しくなる可能性のほうが強いのではないかと私は思っている。それというのも毎日のように男子による女子競技侵略が報道され、多くの人びとがこれが如何に不公平であるかを身近に感じるようになっているからだ。
実は私は知らなかったのだが、2016年オリンピック女子陸上800メートル走で上位三位までを取ったのがなんと全員生物学的な男性だったというのだ。本来ならば金メダルを取るはずだったカナダ人女子選手のコーチは大会に抗議したが、IOCに歯向かったら今後一生スポーツから追放されると脅かされて声を上げることが出来なかったという。
四位になったカナダ代表の生物学的女子メリッサ・ビショップ、Melissa Bishop Canada
何故こんな大ニュースが当時私の耳に入ってこなかったのか非常に不思議だ。
ともかく、これからは他の競技もどんどん同じような規則を通して欲しい。
アップデート:このエントリーを書いた後、この上位三人はトランスジェンダーではなく、DSDと言われる所謂インターセックスの人びとであることがわかった。彼等は身体の遺伝子ほとんどがXYなので、本来なら男性としてみなされるべきであるが、外性器が男性器のそれと異なるため出生時に女子とみなされ、ずっと女子として育った選手たちである。
問題なのは彼等は生物学的には男性であるにもかかわらず、医学の発達していないアフリカ圏出身であることから、彼等の生物学的性別がエリートスポーツ選手になるまで発見できなかったという悲劇である。こういう人たちはシステムを悪用して女子競技で勝とうとしている女性成り済ましの奴らとは違って、本人も周りもずっと自分は女子であると信じてきたわけだから気の毒ではある。
私は以前にセメニヤ選手に関して、彼女が生物学的女性であるにも関わらず、異常に高い値の男性ホルモンを分泌する人であるというのであれば、それは背が高いとか足が長いのと同じように女性として扱うべきだと言った。しかしそれは、同選手がインターセックスだということを知らなかったからだ。この人が生物学上は男性であると確認できる以上、お気の毒だが女子競技参加は諦めてもらうしかない。その代わり男子競技への参加は許可されるべきだ。
今後のオリンピックだが、テスタストロン値など関係なく遺伝子だけで判断すべきだと思う。オリンピック協会は昔からあったセックスチェックに遺伝子項目を加え、XYによってのみ男女の判断をすべきであり、その選手の出生届やそれまでの性別は拒否すべきだ。そうすればエリート選手を育てる団体はすべてお金をかけてでも選手の性別をあらかじめ調べるようになるだろう。その方が本人のためにもよいと思う。
一生懸命がんばってきて最後の最後で実は自分は男だったと知らされる人の気持ちも考えてほしいものだ。