苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

イラクでの殺人減少の兆し、ブッシュ新作戦の効果か?

本日イラク・アメリカ連合軍はいよいよシーア派民兵の本拠地であるサドルシティに攻め入った。この攻撃を報道したAPの記事には大事な点がかなりぼやけて表現されているので、ここで分かりやすく大事な箇所を青文字 で表して分かりやすく説明してみよう。(ミ…

ブッシュ新作戦が生み出したそれぞれの思惑

さっきホットエアを読んでいたら、これまでカカシが書いてきたことをうまくまとめているのでそれを参考に私自身の考えもまとめてみよう。ブッシュの新作戦はまだ2週間もたっていないというのに、イラクの各勢力やアメリカ国内で様々な波紋をよんでいる。 1.…

シーア派への連続爆弾攻撃はサドルの仕業? まさかね

The English version of this entry can be read here. 今日はミスター苺のエントリーをそのまま紹介しよう。以下Big Lizards.net/blogより。 *********** ちょっとここ数日偶然にしては出来過ぎている事件がいくつも起きているので、ここでちょ…

イラク増派阻止議案で大失敗、マーサ議員赤恥を掻く

下院でイラク増派反対という拘束力はないが抗議としては意味のある決議案を通すことが出来民主党は気を良くしていた。この議決が上院でも通り国民の支持を得られれば、それを踏み台にこの次はいよいよ拘束力のあるイラク戦費停止議案も通せるかもしれないと…

アメリカ軍は撤退すべき、、ヨーロッパからだけど、、、

今日保守派が行き過ぎて完全な孤立主義になってるパット・ブキャナンのコラムを読んでふむふむなるほどという気がした。私はブキャナンは最近右翼が講じてファシズムに走る傾向があるのであまり好きではないのだが、それでもたまにはいいことをいう。イラク…

武士道と現代戦略が衝突した『硫黄島からの手紙』

私は負け戦は好きではないので第二次世界大戦で日本軍側からみた戦争映画を観るのは気が進まない。硫黄島の戦いを描いた映画なら、ジョン・ウェイン主演の「硫黄島の砂」でもみたほうが気分がすかっとする。やっぱり戦争映画は勝ち戦を観たい。 しかしクリン…

アルカエダ、スンニ派への攻撃激化の持つ意味

24日、バグダッド近郊のある聖廟でトラック爆弾が爆発し35人が死亡、60人が負傷するという事件があった。バグダッドで自動車爆弾が爆発したというニュースを聞いても、またか、と思われる方も多いだろうが、明らかにアルカエダの仕業と思われるこのテ…

ミネアポリス空港イスラム教タクシー運転手の乗車拒否に厳しく対処

去年の10月アメリカのミネアポリス空港において一部のイスラム教タクシーの運転手が酒類を持った乗客を拒否するという事件が相次いでいることをお話した。いまや空港に出入りするタクシー運転手の3/4がサマリア出身のイスラム教徒であることから、乗客…

アメリカ軍がイラクで戦う意義

先日カカシはイラク戦争に勝つのは重要で70%近くのアメリカ人がイラク戦争に勝つことは重要であると考えていると書いたことに関して、いったいイラクで勝つとはどういうことなのか、という質問がアセアンさんからあった。それについてアセアンさんはご自…

いよいよ始まったヒラリー対オバマの非難合戦

いよいよ民主党の大統領候補の戦いは始まったようである。 ヒラリー、オバマ両氏、非難合戦=民主党指名争い−米大統領選 【ワシントン22日時事】2008年米大統領選挙で民主党候補指名争いの先頭を走るヒラリー・クリントン上院議員とバラク・オバマ上院議員の…

エルサレム、なぜ通路修復工事が問題なのか

今、イスラエルのエルサレムでは宮殿に続く通路の修復工事を巡ってイスラム教徒による暴力沙汰が起きている。下記は9日の毎日新聞の記事。 エルサレム旧市街のイスラム教の聖地ハラム・アッシャリーフ(ユダヤ名・神殿の丘)につながる通路の修復工事を巡り…

アメリカ、イラン空爆までの二つの条件

20日付けのニュースだがBBC放送がアメリカはいよいよイランを空爆するらしいと報道した。 米、イラン空爆計画を策定か=核・軍施設が攻撃対象に−BBC 2月20日15時0分配信 時事通信 英BBC放送(電子版)は20日、米国がイランを空爆する非常事態計画を策定し…

日本女性の半島引き上げ体験本がアメリカでボイコットされる理由

韓国による反日感情が強まるなか、韓国は日本バッシングになんとかアメリカを巻き込もうとしているという印象を受ける出来事が立て続けに起きているのでその話をしたいのだが、両方書くと長くなるので今日はまずその一つ目。 この話はもう日本のブロガーの間…

幻想と現実が錯誤するパンズ・ラビリンス(牧羊神の迷宮)

今日の映画はパンズ・ラビリンス(牧羊神の迷宮Pan's Labyrinth )というスペイン映画。監督と脚本はギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Toro)。日本公開は今年の秋。(映画情報はこちら) 牧羊神が出てくるというから、ナルニア物語みたいな子供用の幻想映…

「イラク戦争に勝つのは重要」と七割のアメリカ国民、二月の世論調査

民主党は昨年の選挙で民主党が圧勝したことで、アメリカ国民がイラク即撤退を望んでいると解釈し、ブッシュ大統領のイラク政策を何かと阻止しようと必死だが、今月行われたインベスターズ・デイリーの世論調査によると、七割近いアメリカ国民がイラクで勝つ…

イラン国内テロにアメリカ関与のねつ造写真を暴く

イラン国内では反政府分子らによる連続テロが起きている。14日にイラン革命防衛隊のバスが車爆弾でふっ飛ばされ11人が死亡30人以上が負傷するという事件があったばかりだが、昨日16日にも女子学校が車爆弾のテロにあうという事件があった。その記事…

なんとしてもイラク戦争に負けたい米民主党

アップデートあり文章の終わりを参照ください。 イラク戦争の新しい進路がうまく進めば進むほど民主党は新作戦を脱線させようと必死である。彼等の行動を見ていればその動機はあきらかである。民主党はイラク戦争に負けることを恐れているのではなく、アメリ…

効果をあげるブッシュのイラク新作戦

English version of this post can be read here. 先日もカカシはブッシュの新作戦が早くも効果をあげているという話をしたばかりだが、ミスター苺がここ数日の米・イラク軍の活躍について書いているのでこちらでも紹介しておこう。以下、Big Lizards より。…

イランの飼い豚サドル、イランへ蓄電!

イラクでのアメリカ軍によるシーア民兵取り締まりが厳しくなるなか、なんとカカシがイランの飼い犬ならぬ飼い豚と読んでいた、シーア民兵軍マフディ軍の親玉サドルが数週間前に家族のすむイランへ遁走していたことが発覚した。 「サドル師、2週間イランに滞…

バラク・オバマの最初の失言 『アメリカ兵は無駄死にした』を謝罪

リアル・クリア・ポリティクス(Real Clear Politics)において、バラク・オバマが大統領選挙出馬表明から一日もたっていないうちにイラクで戦死した米兵の命は「無駄死にだった」と失言した、即座にオバマは集まった記者たちの前で戦死した軍人の家族に対し…

デキシー・チックス、グラミー賞受賞の裏

カカシは2003年のナタリーメインズの非国民発言以来、ずっとデキシーチックスのアンチファンなので、今回のグラミー賞についてもひとこといわねばならないだろう。チックスのアルバムテイキング・ザ・ロングウェイ(「遠回りをして」の意)は年間最優秀…

イラク: 積もるイラン関与の証拠

昨日もイランによるイラクへの関与の話をしたが、アメリカ軍はどのような証拠をもってイランがイラクに関与しているというのか、その記事を紹介し、どうしてブッシュ政権がずっと過小評価してきたイランの関与について、最近突然大々的な発表をはじめるよう…

アメリカが国際社会でイランのイラク関与を批判する意味

な〜んか、イラク戦争前夜と似たような雰囲気になってきたなあ〜。 我々保守派の間ではイラクにおけるイランの関与をなんとかすべきではないのかという意見がもう2年以上も前から議論されていた。しかし以前にもここで話たように、アメリカはイランの関与に…

ゲリラには勝てないという神話

先日歴史家のドナルド・ストカー氏が書いた「ゲリラはめったに勝たない」("Insurgencies Rarely Win – And Iraq Won’t Be Any Different (Maybe) By Donald Stoker)という記事を読んで、イラク戦争も多いに歴史に学ぶことがあるなと思って感心した。 ゲリラ…

ジョン・エドワードの選挙運動カトリック協会を攻撃

アメリカの民主党次期大統領候補としては、オバマのような未経験で中身のない人間や、親の七光りならぬ夫の七光りでまともなインタビューも受けていないヒラリーなどにくらば、ジョン・エドワードは実力派である。前回ジョン・ケリーの副大統領候補として選…

脱走兵ワタダ中尉の軍法会議は無効審理へ

イラク戦争が始まった直後の2003年に陸軍に入隊し去年初めてのイラク出動を拒否して軍法会議にかけられていたハワイ出身のワタダ中尉の軍法会議が本日無効審理となり、今年の4月に審理がやり直しされることになった。 イラク派遣拒否の中尉、軍法会議が…

イランを武装するロシア、何考えてんの?

ソビエト連邦共和国プーチン書記長、、じゃなかった、ロシアのプーチン大統領はアメリカや国連の意向に反して 29の最新鋭TOR-M1 型の対空ミサイルシステムの配達を完了した。イランはテストも完了し、このミサイル防衛システムを航空防衛作戦のひとつとし…

イラク反増派議案、採決ならず

や〜っばりね。採決するには票が足りないとカカシが予測した通りだった。まずはこの記事から。 イラク増派反対決議案、共和党が上院で採決阻止 ワシントン(CNNー2007.02.06) ブッシュ米大統領が先月発表した米軍イラク増派に反対する超党派決議案の本格…

米軍ヘリ4機を撃ち落としたミサイルはイラン製

ここ2週間で米軍の攻撃ヘリ4機が連続してイラクで墜落するという事件が発生している。 バグダッド(CNNー2007.02.03) イラク駐留米軍は2日朝、バグダッド北方のタジ近郊で米軍の攻撃ヘリコプター「アパッチ」が墜落、乗員2人が死亡した、と発表した…

戦争を反対して軍隊を支持できるのか?

最近よく、「イラク戦争には反対だがアメリカ軍は支持する」と言う人がリベラルの、特に政治家の中で増えている。民主党のジョン・ケリー議員が「勉強にしないとイラクへいくはめになる」とアメリカ軍人をバカにした発言をして以来、人気急下降で希望してい…