苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

公開された米機密報告書、本当の内容はいかに?

この間漏えいされたイラクに関する情報をまとめた機密報告書「国家情報評価」(NIE)の一部が昨日公開された。漏えい記事を書いたニューヨークタイムスは、この報告書がいかにもイラク戦争が世界をより危険にさせたと結論付けたように書いていたが、実際…

イスラム過激派におびえるヨーロッパ

English readers: scroll down for an English-language translation of this post... 昨日ドイツのオペラ座がイスラム過激派の脅迫に屈して、モーツァルトのオペラ上演を中止した話をしたが、ここ数年、欧州におけるイスラム教過激派による横暴は目に余るよ…

エジプトがハマスにイスラエル兵返還を要請!

キャンプテンエドによると、イスラエルとハマスの間にはいって、人質返還の交渉に当たっていたエジプトはハマスの煮え切らない態度に腹をたて、かなり強い口調でハマスに対して早くイスラエルに人質を返すように要請したようだ。 エジプト政府はハマスのリー…

イスラム脅迫に負けたドイツオペラ座の恥

本当にヨーロッパの連中は腰抜けだ。ここ2〜3日欧米で話題になっているのがこのニュース。以下、朝日新聞の記事より。 オペラにムハンマドの切られた首、独で上演中止決定 ベルリンのドイツオペラは26日、11月に上演を予定していたモーツァルトのオペ…

「イラク戦争の勝利が決め手」ブッシュの反撃記者会見!

昨日のアメリカ情報機関報告書(NIE)が一部漏えいされ、ニューヨークタイムスなどが、イラク戦争がテロを悪化させたと結論付けていたことに対して、私は色々書こうと思っていたのだが、今朝のブッシュ大統領とアフガニスタンのカルザイ大統領との合同記者会見…

イラク戦争はテロを悪化させたのか?

アップデート!最後を参照! この週末旅行をしていてブロギングができなかったので、コメントをいただいたみなさんに返答できなかったことをお詫びします。特にsouさんのコメントの承認が遅れたことをお詫びします。 さて、コメンターのsnoozyさんがご心配さ…

仏テレビやらせ報道訴訟:経過報告 その1

先日仏テレビがやらせ報道を指摘したメディア評論家を訴えているという話をしたが、先日行われた法廷での経過を、Politics Centralが詳しく報告しているので、それについて話してみたい。 さて証人に継ぐ証人が皆次々に同じようなことを証言しているので、そ…

ブッシュと共和党、共に支持率上昇

主流メディアは無視しているが、11月の中間選挙を目の前にして共和党支持者としてはけっこう歓迎する世論調査結果がでた。先日発表されたUSA Today/Gallop世論調査によるとブッシュ大統領の支持率は44%で、去年の最低時より10%もあがっている。また…

言論の自由は私だけに

ここでも何度か紹介したが、私は元カントリーウエスタンの女性ボーカルグループ、デキシーチックスの熱狂的なアンチファン(笑)。彼女たちが2003年のイラク戦争前夜に行った反ブッシュ発言以来、私は彼女たちの人気ががた落ちしていく様子をずっとほく…

イスラム教徒:ウエストミンスターアビー前で参詣者にいやがらせ

イギリスのウエストミンスターアビーで、日曜日のマスに出席した参詣者たちはアビーの目の前でローマ法王の言葉に抗議するイスラム教デモ隊に遭遇。 ロンドンのブロガーがリポート。英語だがほとんど写真なので説明なくしても明白。 Joee Blogs - a Catholic…

パレスチナ国際連帯運動(ISM)の正体を探る

先日お約束したとおり、パレスチナの国際連帯運動(ISM)キャンプへ潜入したStop The ISM の記者の話をしよう。ISMが世界で一躍有名になったのはコメンターのkokunanさんがおっしゃっているようにISMのメンバーだったアメリカ人、レイチェル·コリーが2003…

平和な宗教

ローマ法王がイスラム教は乱暴な宗教だと批判したことに抗議して、イスラム教徒はイスラム教が平和な宗教であることを態度で示そうとした。 <法王発言>ソマリアで修道女ら2人射殺 背景に聖戦批判か 【ヨハネスブルク白戸圭一】ソマリアからの報道によると…

平和運動とは名ばかりのパレスチナ国際連帯運動(ISM)

みなさんは国際連帯運動(International Solidality Movement)というパレスチナ解放を唱えるプロ市民団体をご存じだろうか。 彼等の日本語のホームページでは、彼等は自分らの方針をこう語る。 国際連帯運動は、パレスチナの自由のための闘いへの注目を喚起し…

うっそ〜! アムネスティがヒズボラを告発!!!

妹之山商店街さんが紹介してくれている、アムネスティがヒズボラを戦争犯罪で告発という記事を読んで驚いた。(訳:妹之山商店街さん) イスラエル市民に対するヒズボラの意図的な攻撃 アムネスティー・インターナショナルによって公表された要旨説明によれ…

行き過ぎ左翼教師のふてぶてしい訴訟

「依存症の独り言」坂眞さんが教室で政治活動をしていた教諭が解雇になったのを不満として訴訟を起こした事件について語っておられる。私はこの事件は全然しらなかったのだが、日本でもこういうことがあるのかと考え込んでしまった。 社会科の授業で配布した…

仏テレビやらせ映像を指摘され訴訟起こす

いまフランスでは不思議な裁判が行われている。フランスの国営テレビ局、フランセ2が2000年に放映したニュースが、やらせねつ造映像によるでっちあげニュースだったことがばれ、それを指摘したメディア分析者の3人がフランセ2によって起訴されている…

911陰謀説についてひとこと

私は世の中に陰謀が全くないなどとは思っていない。かくいう私もヒズボラの陰謀をここで何度か書いている。911などは前代未聞のアルカエダによる陰謀だった。 しかしみなさんもご存じの通り、911はブッシュ大統領とイスラエルの諜報機関モサドの陰謀だ…

911ドラマ、『911への道』を観て、、

クリントン元大統領や民主党議員たちがABCテレビ局製作のPath to 911(911への道)放映を阻止しようと躍起になったにも関わらず、ABCは多少の編集をしただけでほぼそのまま放映した。 全編は四編に別れた5時間ものなので録画して三日に分けて観た。私は…

レバノンに陸自派遣検討

今日このニュースを読んでちょっと驚いた。 政府は13日までに、レバノン南部でイスラエル軍とイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの戦闘停止を監視する国連平和維持活動(PKO)を展開している「国連レバノン暫定軍」(UNIFIL)に参加して後方支援…

「民主主義とシャリアは両立する」オランダ大臣の心配な宣言

多様文化(multiculturism)という不思議な概念がある。これはどの文化も同じように価値があり、同じように受け入れられなければならないという考え方だ。私は昔からこの考え方には非常な疑問があった。なぜならば、もし多様文化のひとつに異文化を絶対に受け…

日本がイスラエルを支持すべき「二つの理由」

外交官で作家の佐藤優氏が書いた興味深いエッセーをみつけた。(妹之山商店街さん紹介) 佐藤氏は、今回のヒズボラによるイスラエル兵拉致は、イランによる揺動作戦だと語る。だが、その理由は最近ヨーロッパ諸国から圧力のかかっているイラン自身の核開発か…

緑ヘルメット男の正体

先日書いた、「第二のカナはヒズボラの陰謀だった!」が好評だったので、今日はそのアップデートをしたいと思う。 「カナはやらせではありません!」という読者のかたからウィキペディアのリンクを頂いたので、ちょっと読んでみたら、例の緑ヘルメット男の本…

911を振り返って、あの時わたしは、、、

2001年6月、私は南カリフォルニアにあるとある大学を通常の4年より一年よけいに5年かかって卒業した。ちょうどハイテックブームのバブルが弾ける時で、卒業したはいいが就職が全然決まらなかった。零細専攻だった我が学部の卒業生はたったの12人。…

米左翼による言論弾圧手法

この間私は『言論弾圧をする危険な日本右翼の台頭』で、外務省の日本国際問題研究所の英文編集長の玉本偉氏のオンラインジャーナルの内容について抗議した産経新聞の古森義久氏の行動を例にあげて、ワシントンポストが日本では右翼台頭による思想弾圧が横行…

第二のカナはヒズボラの陰謀だった!

「2006年7月31日、イスラエルのミサイルがカナにある三階建てのビルに直撃。女子供を含む57人が殺された。』というのは真っ赤な嘘! これはすべてヒズボラの陰謀だったのだ! こんなことを書くと読者のみなさんは、「カカシさん、いくらあなたがイ…

合点いかない米上院の戦前イラク情報全面否定

私はイラク戦争が始まる前から、イラクには大量破壊兵器はある。フセインはアルカエダと深いつながりがあると主張してきた。だからこのような記事を読むと、絶対にそんなはずはない、何かおかしいと思ってしまう。とにかく先ずは今日の読売新聞から読んでみ…

911ドラマ、民主党が放映妨害

日曜日に放送が予定されているABCテレビ局製作の「911への道」の内容について、CIAと北同盟がオサマビンラデンを囲んでいながらクリントン大統領からの最終許可がおりずにビンラデンをみすみす逃してしまったシーンについて、左翼連中が文句をいってる話…

イラク戦争と米共和党

イラク戦争は今度の中間選挙では重要視されそうだ。最近の世論調査ではかなりのアメリカ市民がイラク状況に悲観的な考えをもっているらしい。 オピニオン・リサーチ社が8月30日─9月2日、成人1004人を対象に実施した調査の結果によると、ブッシュ政…

レバノンから学ぶイラク政策

よく、世間ではテロが起きる原因が我々文明社会による第三世界への弾圧であるという意見を聞く。だから我々が第三世界を理解し、彼等の要望に答えるような好意的な姿勢をみせさえすればテロは防げるという理屈である。だがはたしてそれは事実なのだろうか? …

『言論弾圧をする危険な日本右翼の台頭』

最初にいっておくが、私は日本国内の政治的な動きや世論というものを正しく把握していない。だからこれから話すことはすべてワシントンポストのSteven Clemons氏の記事をもとにしたものである。 はっきり言って、クレモント氏の書き方には日本の右翼に対する…