苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

普天間基地移転問題に持つ疑問

今日のドラッジリポートの見出しで東京で行われた普天間基地移転問題のデモ行進の模様が紹介されていた。(APやNYTではオバマの手前遠慮があるのか報道されていない。) この件については、日本に住んでいないカカシにはちょっと理解しにくいことなので、ど…

オバマのいう党派を超えた協力とは共和党の完全妥協のみ

昨日ボルティモアにおいて、オバマ王はテレビ中継で共和党下院議員らと議論を交わした。現役大統領が与党の議会に出席するのは異例だが、オバマ王ほど党派間の溝を深めた大統領も珍しいので、なんとかそのイメージを緩和したいという苦肉の策だったのかもし…

"I My Me"の自分本位で埋まったオバマ王の教書演説

昨日、アメリカ東海岸時間の1月27日午後9時にオバマ王は就任一年ということで、議会の前で恒例の教書演説を行った。もっともオバマ王がこの演説で何を言うかは皆ほぼ想像がついていた。それというのも、オバマ王ほど演説だの独占インタビューだのを数多…

オバマ支持者の草の根運動ならぬ人工芝活動

市民が個人的に地道に始める政治活動のことを草の根運動というが、いかにも個々の一般市民が始めた草の根運動を装って、実は組織的に活動する政治運動のことを英語でアストロターフ(人工芝)運動と呼んでいる。 この間のマサチューセッツでの民主党指定席の…

航空機爆破未遂事件のパンツ男を犯罪者として扱う危険

昨年のクリスマスにデトロイト行き航空機内でバンツに爆弾を隠して航空機を爆破させようとして他の乗客に取り押さえられたテロリストがアメリカでどのような扱いを受けているか読者諸君はご存知だろうか? アルカイダ組織がその犯行声明を出していたり、犯人…

ヒマラヤの氷河は溶けていない、国連間違いを認める

数年前にインドの一科学者がヒマラヤの氷河が2035年までにすべて溶けてしまうと地方科学誌に発表したのを、その後の調査や他の科学者による反対意見など完全に無視して地球温暖化の証拠のひとつとして扱って来た国連が、積み重なる批判に耐えきれず、つ…

マサチューセッツ州民、奢り高ぶる民主党に釘を指す

2008年の総選挙で圧勝した民主党は、国民が左よりの政治を期待しているものと勘違いした。国民が民主党の独裁を望んでいると思い込んで、オバマ王をはじめ民主党議会はただでさえ経済危機に陥っているアメリカで、もっと負債を増やす税金無駄遣いの極左…

何故フェミニズムは理解されないのか

多分日本でもそうだろうが、初期の目的はどうあれ、いまやフェミニズムというと、ちょっと「勘弁してよ」と敬遠したがる人が多いのではないだろうか。アメリカではフェミニズムなどという社会的な運動は今や時代遅れ。フェミニズムなど一部の左翼運動家以外…

本当は同性結婚じゃないんだよね、同性愛活動家の真の目的

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。 本日はその最終回。 本当は、ゲイ活動家にとって、軍隊勤務の同性愛者をクロゼットに押し込んでおいたほうが都合がいい。…

だから、なんで同性結婚がそんなに大切なんだよ?

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。 本日はその第五話。 さて、同性結婚はプライバシーの問題なのではないか、という議論を考えてみよう。 この議論はドウ考え…

結婚の定義における性別対人種の違い

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。 本日はその第四話。 結婚の定義における、性別対人種の違い 同性結婚と異人種間結婚における比較には問題がある。それとい…

同性結婚でステータスを求めるゲイ達

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。 本日はその第三話。 同性結婚でステータスを求めるゲイ達 同性結婚は自由の問題じゃない。これはステータスの問題だ。アメ…

ニュース速報! マサチューセッツ州特別上院選挙、スコット・ブラウン共和党候補大勝利!

なんと、まだ開票も済んでないのに、スコット・ブラウン当選確実。マーサ・コークリーも敗北宣言をしてしまった! 信じられない。 これからミスター苺と一緒にピッザでお祝いしようっと。 さようなら、健康保険改悪法!

『ゲイを軍隊に入隊させろだ? 冗談じゃねえよ』

今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾をミスター苺が書いたMartial Arts and Marital Dartsを元に考えている。 本日はその第二話。 『ゲイを軍隊に入隊させろだ? 冗談じゃねえよ』 同性愛者の公な軍隊勤務を反対するに関しては非常に…

専門家が語る役に立つ防犯を見直そう

自衛論云々の話が出た時に、『防犯の専門家でもないひとが、誰でもやってるようなくだらない自衛を説くな』と批判する人がいた。こちらの方が典型なのでちょっと引用。 特別、なにか目新しい、効果的な方法をあげることもできていないのに。 「何十年もやっ…

どうして左翼は同性結婚には熱いのに、ゲイ軍人には冷たいのか?

同性結婚について何回か書いて来たので、今週は同性愛者の公な軍隊勤務と同性結婚について左翼の矛盾を考えてみたい。 これはカカシが書いたものではなく、去年の5月にミスター苺が書いたものでMartial Arts and Marital Dartsというエントリーから引用した…

民主党議員、同性愛者の軍隊勤務禁止法撤回を拒む

同性結婚についてはずいぶん熱弁を振るうリベラルたちが、同性愛者の軍隊勤務合法化についてはあまり興味がないのは何故なのだろう? はっきり言って、こっちのほうがよっぽども違憲だと思う。 国のために闘うというのは市民の基本的な権利のはず。それを同…

マサチューセッツ州特別選挙、熱気上がる共和党スコット・ブラウンの人気

昨日もご紹介したように、マサチューセッツ州といえばリベラルな民主党と保守的な共和党が3:1で圧倒的に民主党寄りの州。(すでに同性結婚なども合法になっているくらいだ。)であるから、本来ならば、故テッド・ケネディ上院議員が長年保持していた議席…

マサチューセッツ州、臨時上院議員選挙で民主党候補苦戦

死去したテッド・ケネディ氏の空席を埋めるべく、今マサチューセッツ州では臨時選挙が行われようとしているが、民主党のマーサ・コークリー女史が意外な苦戦状態にあるという。 意外というのは、先ずマサチューセッツ州はリベラルの象徴みたいな州であり、問…

2012年大統領選挙、国民の半分がオバマの対抗者に投票すると回答

就任一年目にして、アメリカ国民がオバマ王の無能さと邪悪さを見せつけられるにつけ、オバマ王の人気は降下の一途を辿っている。 オバマの任期降下を象徴するように、ミスター苺が紹介しているthe Allstate/National Journal Heartland Monitor pollというこ…

コメントへの書き込みについて

だいぶ何人もの方から「コメント欄に書き込めない」、または、「書き込み方が解らない」というご指摘がありました。 うちのブログは我が夫、ミスター苺が設置しまして、なんかかなり複雑な登録をしないと書き込めないようになっています。書き込み方はサイン…

差別意識は個人主義か全体主義かで違ってくる

カリフォルニアの同性結婚裁判について私のエントリーに反論しているnodadaなるサイトがあり(以前に腐男子とか言ってた人と同一人物かな?)はてなのブックマークでも似たようなコメントが多かったので、この人のエントリーをサンプルに個人主義と団体主義…

カリフォルニア同性結婚裁判、YouTube放映は一時差し止め

先日お話したカリフォルニアの同性結婚裁判(一夫一婦制が連邦健保違反になるかどうかを審議する裁判)において、裁判の一部始終を録画してYouTubeにアップするのは一時的に禁止されることになった。これで心配されていた弁護人や弁護側証人の顔が大々的に知…

カリフォルニア、弁護人を脅迫する同性愛者たちの暴挙

カリフォルニアでは今、前回の選挙で設立された、一夫一婦制のみが合法な結婚である、という州憲法改正が連邦憲法に反するという理由で訴訟を起こしており、その第一審議が明日から始まる。 ご存知のようにアメリカは連邦制なので、結婚制度も州によってまち…

イギリス:自衛否定が行き過ぎるとこうなるという例

以前から人権擁護法などを設立して個人の自由を奪いつつある英国で、偶然なことに自衛問題に関する事件があったのでご紹介しよう。 マイリーン・クラスさん(31歳)は、イギリスでは人気者の女性タレント、元歌手で今はテレビの司会やモデルなどの仕事をし…

左翼リベラルが自衛の自己責任を恐れる本当の理由

コメンターのBoyFridayさんも指摘しているように、一連の自衛論争で自衛(論)を否定する人たちの根底には左翼リベラルの匂いが漂っている。もし、読者のなかで被害者の気持ちをさらに傷つけたくないという理由で自衛論否定を支持している人がいるならば、は…

とにかく寒いんだよね、今年の冬は

なんだかここ数年、毎年のように繰り返しているような気がするが、今年のアメリカは、去年よりも寒い記録的な冬となった。私にはアメリカ各地に知り合いがいるが、皆、口を揃えてやたら寒いと言っている。 出張で東海岸に行っていた同僚たちも、吹雪で空港が…

六割以上の強姦被害者が自衛は役に立ったと回答、自衛否定論こそ有害である!

自衛は役に立たないとか害あって益無しとか言って自衛を否定する人々の意見とは裏腹に、強姦の被害にあった際、自衛は非常に効果的であるという非常に興味深い統計があるので紹介しておく。 これはアメリカの2006年の犯罪統計のまとめで、英語ではthe 20…

被害者だからって自衛論を否定する権限があるのか?

私は911事件で家族を失った人や、イラクやアフガニスタンで息子や夫や妻を失ったという人が、あたかも自分が対テロ政策の専門家になったような口を聞くのにはかなり頭にきていた。自分が被害者だからとか当事者だからというだけで、突然その人間がテロの…

自衛は無意味ではない!

ちょっと一部でまだ続いている強姦に関する話題だが、「あなたは悪くない」というブログで、『自衛』を主張したって無意味ですというエントリーがあって、そりゃ違うだろ、と思った。 そんな書き方をすると、それこそ「素人は黙ってろ」と言われそうなのだが…