苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ユダヤ人って何者?

どうも中東のニュースが多いので、ユダヤ人に対する偏見をもった醜い意見がブログでも掲示板でも飛び交うが、私がちょっと理解できないのは、この「ユダヤ人」という表現だ。 ご存じの通り、ユダヤ人という人種は存在しない。ユダヤ教徒は世界中に散らばって…

本当の無差別攻撃、過去の戦争に学ぶ

イスラエルのレバノン侵攻にしても、英米のイラク侵攻にしても、非戦闘員の民間人が多く巻き添えになるような英米やイスラエルのやり方に問題があるという批判が多く聞かれる。ひどいひとになると、テロリストとそれと戦っている英米イスラエルといった主権…

シアトル、イスラム教暴徒ユダヤ教センターで乱射

以下CNN/APより ユダヤ関連施設に乱入し無差別乱射、死者 シアトル 2006.07.29 シアトル——米連邦捜査局(FBI)などによると、西海岸のワシントン州シアトルにあるユダヤ人連盟の関連施設内で28日、無差別の乱射事件があり、1人が死亡、少なくとも5人…

旅行前の錯乱

苺畑家はこの土曜日から一週間ほど家族旅行に出かける。両親と叔母が日本から来るので、ミスター苺と5人でナイアガラの滝とニューヨーク市内を回る予定。 私は仕事柄出張が多い。この仕事につく前に面接で、「旅行はすきですか?」と聞かれた時、「はい!大…

ハムスを求めハマスを得たイスラエル鳩派の告白

ドイツの新聞スピーグルに載った、元イスラエル兵士で兵役を終え退役後に平和運動家となり、彼の所属していた予備隊に再び出動命令が出た時、出動拒否をして禁固刑にまで処された経験のあるイスラエル人、 ズィーブ·アブラハミさん(Zeev Avrahami) のエッ…

国連軍の派遣は賛成、でも志願国なし、、、

きょう笑ってしまった新聞の見出しが二つあった。ひとつはこれ、ヒズボラ、イスラエルの反応に驚いたと発表(訳:カカシ) ベイルート(AP)ヒズボラ幹部のひとりが火曜日、イスラエルが二人のイスラエル兵士拉致に対してあれほど激しい反応を示すとは予測し…

停戦は誰がするのか?

今すぐ停戦という声があがっているが、停戦停戦といってもいったい誰が停戦をするのか、という問題があまりきちんとは話されていないように思う。ヒズボラは国ではない。イスラエルと停戦条約を結ぶにしても外相だの首相だのがいるわけではない。たとえリー…

猛暑です! カリフォルニア

昨日もちょっとお話したが、今南カリフォルニアは猛暑に襲われている。本日の気温ももう2週間つづいて42度! それでも両隣りの谷間にくらべたら4度くらい低いのだから恐ろしい。 米カリフォルニア州、熱波の影響で電力供給が限界に接近 [ロサンゼルス …

米軍バグダッド安定に武力強化

レバノンの戦争に気を取られている間に、イラクではかなりひどい暴力の連鎖が続いている。イラクアルカイダのザルカーウィが死んで、これでやっとイラクにも平穏が訪れると思いきや今度はシーア派でイランの飼い犬モクタダ·アル·サドル率いるマフディ軍がス…

八百長やっても勝てないおふらんす

アメリカ人のランスアームストロングに7年も連続して優勝を盗まれた世界最高の競輪、おふらんすのツアーデフランス。ツアーデフランスの実行委員会はもうずっと地元のフランス人が優勝できないことを歯ぎしりしてくやしがっていた。そこで引退したアームス…

フランスが猛暑だってふざけんな!

まずはこの記事を読んでもらいたい。 【パリ22日共同】フランスを中心に欧州で熱波の被害が拡大している。今月中旬から30度台後半の暑さが続くフランスやスペインなど、欧州各地で22日までに計31人が死亡した。フランス政府は暑さ対策の広報を強化、…

飲み屋の喧嘩から得た教訓

イスラエルは停戦してはいけないという話を書き終わってネットサーフをしていたら、デイビッド·ボグナー氏のブログを発見した。彼の話ぶりからいって彼は多分元アメリカ海軍兵で、後にイスラエルへ移民した人だと思う。現在はイスラエル在住のブロガーだ。 …

レバノン戦争、まだ停戦をしてはいけない!

国際社会からレバノンで起きている戦争を停戦させようという動きがあるが私はこの動きには断固反対である。目的達成の前にやたらにやめることは最初からなにもしなかったより情勢を悪化させる。戦争ははじめた以上最後までやり通さねばならぬ。犠牲者を見る…

戦争の犠牲者はレバノンにばかりいない

イスラエルの空爆によるレバノンでの被害は大きく取り上げられるが、この紛争が始まって以来千何百というカチューシャロケット弾がイスラエル圏内に打ち込まれており、標的がいい加減なこのロケット弾はおもにイスラエルのアラブ人集落に落ちている。昨日も…

映画韓半島ウソク監督の反日ぶり

アップデート: 下記参照 きのうも当惑する韓国の反日感情でちょっと紹介したとおり、反日映画韓半島が韓国で公開された。 『韓半島』 監督:カン・ウソク、製作:シネマサービス、主演:チョ・ジェヒョン、チャ・インピョ、アン・ソンギ、カン・シンイル 南…

救助費用は誰が払うのか?

20年ぶりにアメリカ軍海兵隊がベイルートに到着した。戦場にとり残されたアメリカ市民の避難を援助するためである。救援された市民たちはあたりまえだが不安と恐怖に疲れきっていた。そして救援が遅れたことへの怒りも隠しきれない。なかには救助用の船の…

当惑する韓国の反日感情

私の日本情報はどこで得るかというとこれがなんと浜村淳さんの、「ありがとう浜村淳です」という毎日放送のラジオ番組。私の出身は関東なので日本にいた頃はきいたことなどなかったのに、ここ数年インターネットのラジオですっかり浜村さんにはまってしまっ…

映画スーパーマンの帰還!

さて、一応カテゴリーに映画をのせていることでもあるので、昨日みたスーパーマン·リターンズについてちょっと書こう。 全体的にみて失望したというのが私の意見。これって偏見がかなりあるのかもしれないが、私は旧作のスーパーマンシリーズが大好きだった…

あてにならない国連軍

国連の平和維持軍がレバノンに出動するかもしれないという話がでているが、やはり思った通りイスラエルの首相はかなり断固としてこの提案を拒否している。下記は18日付けのCNNから。 イスラエル首相、国際部隊展開に反対 戦闘継続を明言 エルサレム、ベイ…

ゲーム感覚でする戦争

どうもここ数日のアメリカや日本のメディア報道をみていると、同じパターンに気が付く。それはイスラエルの勢力がヒズボラに比べて不均衡に優勢だから不公平だというのである。人によってはイスラエルの犠牲者よりもレバノンの犠牲者のほうが多いからイスラ…

応戦が不均衡だって?あったりめえだ! 悪いかよ!

イスラエルのレバノン攻撃について世界各国でデモ行進が起きている。ドイツのベルリンではイスラム教徒が集まって「イスラエルに死を!」「シオニストに死を」と唱えている。 レバノンにおけるイスラエルの攻撃は世界中に波紋をひろげている。 世界を半周し…

有り難迷惑レバノンの国連軍派遣

今日、イギリスのブレア首相と国連のアナン会長が激化するレバノンの状況を緩和するため、国連軍を送るべきだという話をしたときいて私はとんでもないと思った。(浮世絵さん紹介) ブレア首相は記者団に対し、「われわれが停戦を図る唯一の方法は、国際部隊…

ハマスとヒズボラ中東市民の冷たい反応: その3

シリアの場合 シリアのアサド大統領は父親の代と違ってそれほどその勢力は強くない。特にハリリ氏暗殺の大失態でレバノンを追い出されるはめとなったことで、アサド大統領政権はかなり軍部から信用を失っている。 ここで拡大する中東の戦争についてシリア人…

ハマスとヒズボラ中東市民の冷たい反応: その2

さてではレバノンのヒズボラだが、なぜここ数年全くいざこざを起こしていなかったイスラエルに突然攻撃をしかけたのか、これにはレバノンにおけるシリア勢力衰退の背景がある。 みなさんもご存じと思うが、2005年2月にシリアのアサド首相がヒズボラに命…

ハマスとヒズボラ、中東市民の冷たい反応: その1

ことイスラエル関係の記事になると、どうしても反イスラエルの世論ばかりが取りざたされる世界の主流メディアだが、当事者であるアラブ諸国ではなにもかもイスラエルのせいだという考えはそれほど普通ではない。これは決してイスラム教徒らの間でユダヤ人に…

ミサイル迎撃システムは効果あるのか?

日本のブログを読んでいて面白いなあと思うのは、右翼で日本は武力強化をすべきだと語る人たちも、左翼で軍事強化に反対するひとたちも、同じように意見が一致するのが、アメリカが開発したミサイル迎撃システム(MD)は効果がないという点である。 私は今年…

拡大する中東戦争

昨日イスラエルの軍艦とエジプトの商船がヒズボラの空爆によって打撃を受けた。これに伴いヒズボラはイスラエルに公開戦争の宣戦布告をした。 (訳: 英語ニュースを読んでみよう) イスラエルの軍用機がレバノンから世界へのリンクを1つ1つ壊し、イスラム…

北朝鮮ミサイル実験の意外な恩恵

私はもともと日本の防衛は弱体すぎると考えてきたほうなので、日本が軍事力を強めるべしとか、北朝鮮に経済制裁を加えるべしという意見にはそのやり方云々は別として、ほとんど賛同できる。極右評論の瀬戸さんのご意見などはただ単に軍事強化を唱えるだけで…

イスラエル空爆を受けて、、レバノン市民に聞こう!

ヒズボラのおかげでとんだとばっちりを受け、イスラエルからの空爆を受けているレバノンに市民たちは今の状況をどう考えているのだろう。私はレバノンの人々には強く同情する。イスラエルのやっていることは理解できるが、レバノンはシリアに長年占領されて…

風が吹けば桶屋が儲かるじゃないが、イスラエルとシリアが戦争したら、、、

パレスチナのハマスがイスラエル兵ひとりを拉致したことで始まったこの紛争は意外な方向へ展開してきている。 昨日レバノンのヒズボラがイスラエルを攻撃し、イスラエルがレバノンに応戦をはじめたニュースはみなさんもご存じのとおり。しかし今日になってヒ…