苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

民主党よ、トランスジェンダリズムの丘で死にたいのか?

いつもいつもトランスジェンダーの話ばかりするのは嫌なのだが、次から次へと色々な話題が溢れて来て無視することが出来ない。とはいえ最近私は、このトランスジェンダー活動(TRA)に関しては、アメリカでもかなり風向きが変わってきた気がする。それというのもTRA達の活動が最近とみに過激で暴力的になってきており、彼等は世論の変化にかなりの危機感を持っているのではないかと思われるのだ。

先日も女子自認男子による女子競技スポーツを禁止しようと大学を巡る講演ツアーをしているライリー・ゲインズさんがサンフランシスコ大学の教室に閉じ込められたという話はしたが、ここ数日、デイリー・ワイヤーのマット・ウォルシやマイケル・ノールズの講演でも同じようにTRA学生たちが暴れて、ノールズの講演後、外では放火があったりして講堂に居た観客が数時間外に出られないという状況が生じた。ウォルシに至ってはツイッター口座が乗っ取られ、スマホの情報が何者かによって抜かれ、広域に渡る個人情報が盗まれたという。ウォルシはすでに「女とは何ぞや」の映画の影響で家族も脅迫されており、自宅に46時中警備員を付けるなどの警戒を余儀なくされている。

すでにここ数件起きた乱射事件や乱射未遂事件の犯人のうち四人はトランスジェンダーであり、ネットにも武器を持った女装男がTERF(反TRA)はぶっ殺すという動画を挙げていたり、今日も今日とて、女子トイレから自分を追い出そうとする女はぶっ殺す、トランスはみんな武装してその準備をすべき、などといってる中年女装男のビデオが上がってきた。

女性達が集まって女性達だけの講演をやろうとすると、必ず黒装束のTRA/ANTIFAが集まって女性に暴力を振るうのは、すでに日常茶飯事になっている。

イギリスでのTRA/ANTIFA暴徒の暴力的な行為は私も長年追って来たが、アメリカ国内ではこんなにひどいことはなかった。彼等の行動は最近とみに過激になり悪質になっている。しかし裏を返せば、彼等も必死なのではないだろうか。聖書で言うところの壁に書かれた文字を察しているのでは?

各地で次々に通る反TRA法

もうすでに拙ブログでも色々紹介しているが、共和党が多数議席を持つ州を中心に、男子の女子競技参加禁止、未成年のトランス治療禁止、未成年相手のドラアグクィーンショーや子供相手のドラアグ読書会の禁止、といった反TRAの法律がどんどん通り始めている。また小学校でLGBTQ+α関係の授業を禁止する州も増えている。

そしてついに本日、アメリ連邦政府下院は、男子による女子競技参加を禁止する法案を通した。法案は共和党民主党ではっきり問われており、越党して賛成票を投じた民主党議員は皆無だった。この案は上院へ行くが、上院は民主党が多数派なので、この法案が通る可能性はまずない。よしんば通ったとしてもTRAをごり押ししているバイデン爺さんが署名する可能性はゼロである。

変わりつつある世論

この見出しには弊害があるかもしれない。世論が変わりつつあるというよりも、今までトランスジェンダーは気の毒なひとたちだと同情していた人々や、自分には関係ないし面倒臭いことには巻き込まれたくないと思っていた人たちまでもが、おい、お前らちょっといい加減にしろよ、という気持ちになってきたように思うのだ。

二週間くらい前から始まったバドライトビールのボイコットなどがいい例だ。バドライトは労働層の共和党男子が好んで飲むビール。そのビールがディラン・モルベイニーという女装男と提携したことで多くの男たちが腹を立て一斉にボイコットを始めた。ほんの一時的なものかとも思われたが、他にいくらも同質で同党値段のビールはあるせいか、このボイコットはちょっとやそっとでは収まりそうにない。

また超リベラルのユーチューブチャネルのヤングタークスの副司会をしているアナ・キャスピアンがツイッターで「女性のことを『子を産む人』などというのは女性を冒涜するものだ」と発言したことで、TRAやそのアライたちから一斉に叩かれたが、彼女は謝罪を断固拒否、「私は決して謝らない。特に性別学的女性だから劣ると言われ続けて来た身としては。私は女性だ謝罪などしない」

私は彼女の最初のツイートより、彼女が散々叩かれた後でも絶対に謝罪しないと断言したことの方に興味がある。なぜなら、これまでなら左翼リベラルの人が口をすべらせて、うっかりトランスジェンダーを批判しようものなら迅速かつ猛烈な批判の嵐に見舞われ、それに耐え切れず、数日後にはひれ伏さんばかりの謝罪をする姿を何度もみてきたからだ。キャスピアンは何故謝罪しないのか。それは彼女に信念があるからというより、そろそろ本音を言っても大丈夫な時期が来たと判断したからではないのか?私はキャスピアンに同情する気は毛頭ない。なぜなら同じことを言って叩かれたJ.K.ローリング女史のことをキャスピアンが擁護するのを聴いたことがないからだ。

ニュースキャスターのメーガン・ケリーも同じようなことを言っていた。スカイニュースオーストラリアでゲスト出演した時の彼女の爆発ぶりは凄かった。

彼女曰く、自分も最初はトランスジェンダー女性のことを理解しようと思っていた。女性とは言わないがトランス女性と呼び、代名詞も尊重しようと思っていた。だがそういうことはすべて序の口だったと気づいた。それは出産や授乳や生理や女子スポーツといったものを破壊するための手段だった。もうたくさん、男に生まれた人間が女になれるなんてことは絶対にない!と物凄い勢いでまくし立てた。そして最後に彼女は「私は何と呼ばれても構わない。真実のために戦う」と叫んだのだ。

これは非常に大事な点だ。多くの人たちが「トランスフォーブ」だ「ターフだ」と呼ばれてプラットフォームを失い、職を失い、ウォルシのように命を狙われてきた。TRAは我々を経済的に社会的に暴力的に脅迫することで我々を黙らせてきた。にもかかわらず、女たちは「私はお前たちを恐れていない!」と言い出したのだ。TRAにとってこんな恐ろしいことがあるだろうか?

民主党はこの丘で死にたいのか?

さてここで私は民主党に聞きたい。この活動は党の生命をかけてまで支持すべき活動なのか?俗に言われる英語的言い回しをするならば、民主党はこのトランスジェンダリズムという丘で死にたいのか?

トランスジェンダリズムによる子供虐待や女性差別民主党共和党も関係ないはずだ。民主党の女性なら女装男たちとお風呂やトイレに一緒に入ってもいいなどと思っているわけではない。民主党支持者だからと言って自分の息子や娘が自分のしらないうちにトランスジェンダーにされてしまうのを支持できるわけでもない。民主党なら女性スポーツが女装男に奪われてもよいなどとおもっているわけではない。数日前も息子をトランスジェンダリズムに奪われた男性が、ずっと民主党を支持していたが、もう二度と民主党には入れないと言って居る手記を読んだばかりだ。ではいったい民主党は何故こんなにも躍起になってTRAを奨励するのだろうか?

共和党が賢ければ、どんどん反TRAに関する法案を提案し、反対する民主党にそれを弁護させればいい。どんどん民主党に詰めよって、なぜ彼等が女性や子供を虐待し差別したいのかを言わさればいい。

もうすでにアメリカの世論は反TRAに傾いている。