苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

トランスジェンダー活動家が言う差別とは何か、LGBT差別禁止法が通る前に知っておきたいこと

LGBT理解増進法だの差別禁止法だのの推進者は「差別はいけないということには誰もが同意できるはずだ」という。しかしそれは彼等のいう差別とはいったいどういうものなのか、先ずそれが解らなければ「差別やいけない」という出発点にすら立てない。ましてや差別をなくすための法律なんて議論できるわけがない。この法律を通すことで、日本社会はどう変わるのか、具体的にどんなことが違法とされるようになるのか、先ずその点から考える必要があるのだ。

都合よくツイッタートランスジェンダー活動家が何を「トランス差別」と見なすのか、その項目を翻訳してくれた人がいたので紹介したい。訳はハラキリムシさん(@harakirimushi)。そしてこちらが元記ツイートのリンク。

近年トランス活動家によって悪しきトランス差別だと認定された例を挙げます。(訳者注:ここでの「女性/男性」は自認の性ではなく生物学的性別を意味します)

  • 女性障害者が、身体のケアを女性のケアラーに依頼すること
  • DV被害や性的暴力の被害女性が、女性のみの心的外傷のグループセラピーを望むこと
  • 女性が「シス」「女性器のある身体」「出産可能な人」という呼称を拒否すること
  • 女性が女性のみの更衣室や病室、トイレを望むこと
  • 同性愛者が異性を排除すること
  • 女性受刑者と男性受刑者、特に性犯罪で有罪になった男性が、同じ監房で服役させられることに異議を唱えること
  • レズビアンのサークルに紛れ込んで肉体関係を持とうとする男性を拒絶すること
  • トランジション(訳注:性別移行医療を受けた後に元の性別に戻ること)経験者が自らの経験を語ること
  • 「女性」という言葉には男性は含まれないと主張すること
  • 「女性用スペース」を男性が使ってはいけないと主張すること
  • 全般的な安全について、そして先進的な治療について、子供与える影響を懸念すること ・公平で公正な女性スポーツ ・男性は女性になれないと言うこと
  • 女性が性暴力について話すこと
  • 女性がオートガイネフィリア(訳注:ググって下さい)について話すこと
  • 女性が妊娠/授乳/生理について討論する場を男子禁制とすること
  • 例えその男性が性犯罪者や小児性愛者であっても、男性に対して女性の代名詞で呼ぶのを拒否すること
  • 上記の問題点について、女性が話し合うこと。

次はトランス活動家がより良い世界の実現のために推奨している事例を挙げます

  • あらゆる場面において「自認の性」を生物学的性別より優先すること
  • 女性だと宣言した男性は女性になれて、女性スペースも利用できること ・大勢の子供を医療行為の対象とすること ・意見の異なる女性に対し、性暴力、個人情報の暴露、殺害、職場への凸電で脅迫すること
  • 公共の場で意見を表明する女性に対し、殴る蹴る、液体をぶっかけ、大勢で襲い掛かること
  • 女性の集会が室内で開かれている時に、窓を叩いたり発煙筒を投げ込んだりして女性を怯えさせること
  • 性自認の男性が性器などを露出させて女性や子供にに見せても、見せられた方に「見ちゃダメ」とたしなめること
  • 男性同性愛者を、女性を性愛の対象としないことを理由に "f*g" という侮蔑語で呼ぶこと
  • 女性同性愛者を、男性を性愛の対象としないことを理由に "TERF"と呼ぶこと
  • 自らの権利の為に立ち上がる女性をジェノサイド支持者と呼ぶこと
  • あらゆる局面で女性を非人間的なものとして扱うこと
  • 男性の方がより女性らしい女性になれると主張すること
  • 女性のために用意された賞、奨学金、就労枠などを男性が受け取ること
  • 絶え間なく女性を侮辱し、攻撃することで女性を黙らせること』

こうしてみると、女性がプライバシーや安全を求める行為はほぼ全面的に差別だということになる。つまり女性の尊厳を守ること自体が差別だというのである。そして彼等が求める世界とは性自認至上主義だ。

いみじくも女装弁護士の仲岡しゅん氏は本日ツイッターで、『かなり多くのトランス当事者から、色んな類いの相談を受けてきたつもりですが、 巷で言われている「性自認至上主義」なんて主義主張、まず誰も知りませんよ。 「性自認至上主義が~」と言い出す人を見かけたら、 ネットで"真実"に目覚めてしまったタイプの人だと思ってもらってまず間違いないです。』

聡明なる読者諸氏はもう嫌というほどこの性自認という言葉を聞かされてきたことだろう。我々は整形手術は愚かホルモン治療もしていない男たちが自分は女だと言い出しただけで女子空間に土足で上がり込んで来るのを、もう何年もみてきた。仲岡しゅんほどの活動家が諸外国で何が起きているか知らないはずはない。日本もあのようになるべきだというなら、言葉こそ使わなくても日本も性自認至上主義を歓迎すべきだと言っているのと同じことだ。活動家ではないトランス当事者がその言葉を知っているかどうかは全く意味のないことである。ましてやあたかも性自認概念を我々反対派が作り出したかのように語るとは本当に活動家のやり口は汚い。

よもぎねこさんもおっしゃっていたが、トランスジェンダー活動家は性同一性障害を病む人々とは全く無関係であり、彼等の目的はトランスジェンダリズムを武器として社会を独裁することにある。GID患者は体の良い道具であり、それによってGID当事者がどれだけ犠牲になろうとTRあには全くどうでもいい話なのだ。

こうして彼等の本音が解った以上、LGBT法案には断じて反対である。