苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

矛盾だらけのトランスジェンダーデモコール

本日弁護士の滝本太郎氏が去年11月にしていたトランスジェンダリズムのデモ行進のコール内容の紹介を見つけたので、その内容についてお話したい。最近仲岡俊弁護士など、トランスジェンダー活動家たちが女性達の懸念を嘘だのデマだの言うのをよく目にするようになったので、実際TRAが何を主張しているか彼等の口からきいてみようじゃないか。写真だと醜いので箇条書きにしてみよう。

@takitaro2

昨日2022.11.12の新宿での、トランスジェンダリズムのデモ行進のコールは凄い。 堂々とここまで言う運動になったのだなあ。怖いです。警戒も更に強くしないといけない。

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あり得ないデモ、@東京トランスマーチ2022,私たちはもう待てないコール

  1. 私の名前は私が決める、私の性別私が決める、私のことは私が決める、私の体は私のもの、My body my choice
  2. ジェンダーをまちがえるな、ノンバイナリーはノンバイナリーだ、トランス女性は女性だ、トランス男性は男性だ、子供の性別勝手に決めるな
  3. 身体で性別勝手に決めるな、性別で役割勝手にきめるな、好きな服をきさせろ、自分は自分、他人は他。違って当然、性別は自分で決めるもの
  4. ヘイトスピーチをやめろ、いないことにしてほしくない、レベルだけじゃなく私をみろ、トランス差別を許さない、性暴力をゆるさない、性差別をゆるさない、
  5. セックスワーク差別をゆるさない、障碍者差別を許さない、部落差別をゆるさない、人種差別をゆるさない、あらゆる差別を許さない
  6. 特例法を修正しろ、年齢要件あり得ない、非婚要件あり得ない、子なし要件ありえない、竿なし要件ありえない、手術要件ありえない、外観要件ありえない、
  7. ゲートキーピングありえない、性別変更要件粉砕、ホルモンに保険を適用しろ、今すぐ差別を禁止しろ、結婚の自由を全てのひとへ、制度を人間にあわせろ
  8. 生きてるうちに法律変えろ、いきてるうちに医療を変えろ、いきてるうちに差別をやめろ、今、トランスに人権を!私たちに人権を!トランスの権利は人権だ、Trans rights are human rights!

とまあこんな具合なのだ。一つ一つにコメントしようと書き始めたのだが、全体的に共通している要求は、当人が主張する(自認する)方の性別を無条件で認めろというもの。1番、2番、6番、7番がそれにあたる。そして4番は、これらの要求に対しての他人が異論を述べることをヘイトとして規制するというもの。つまり、TRA弁護士の仲岡しゅんが存在していないと言っていた性自認至上主義である。ひとつだけ異質なのが5番の売春合法化の訴えである。これについては後で述べよう。ではこれらの要求とこれまでTRAが言って来たこととの矛盾点をいくつか指摘したい。

先ず一番だが、もし自分の性別を自分で選べるのであれば、なぜTRAが常に言っている生きずらい方の性別を選ぶ必要があるのだろうか?トランスへの差別がそんなにひどいなら、トランスにならなければいいのではないか?男に生まれたら普通に男で生きればいい。趣味で女装するのは違法ではない。他人の迷惑になりさえしなければ、どんな生き方をしようと誰も咎めはしない。自分で性別を選べるなら、一番社会との亀裂のない方の性別を選べばいいではないか?

また自分の性別を自分で選べるなら7番のホルモン治療への医療保険適用もおかしい。医学的に必要がないのに自分で選んで受ける治療に保険は適用外だ。美容整形に保険が効かないのと同じだ。また、3番の身体で性別を決めるなという要求にしても、身体で性別が決まらないなら、自分は異性だと思ったとしても体を異性に合わる必要はないはずだ。自分は男の体を持った女なのだと思って生きていけばいいだけの話。身体と心が不一致でもいいのであれば、性適合手術などというものも必要ない。必要でない手術に保険を適用させる必要もない。

それから2番の子供の性別を勝手に決めるな、だが、我々は子供の性別を勝手に決めているのではなく、生物学に沿った定義に従って決めている。子供の気まぐれを本気にして一生涯治療の必要な薬で子供を不能しにているTRAの方がよっぽども勝手に子供の性別を決めつけていないか?

それからこれはよもぎねこさんがおっしゃっていたのだが、もし性転換治療をしないことで性違和を持った子供たちが皆自殺するというのなら、大人のトランスジェンダーなど存在しないはずだ。60歳まで普通に男として生き妻子もあるのに、自分はトランスジョセーだと言い出す人間が存在するのは不可能である。

最後に5番のセックスワーク差別をやめろ、という項目。これはトランスジェンダーと売春が密接に関係があることを示すものだ。しかし売春は違法だ。その違法行為への差別をやめろとはどういう意味だ?警察に売春摘発をやめろというのか?だったら遠まわしな言い方はやめて「売春を合法化しろ」と言えばいいではないか?しかし売春合法化によってトランスジェンダーの人びとが救われるのか?

私は前々からトランスジェンダーが殺人の犠牲者になる状況として、売春時に客から暴力を受けることが多いと指摘してきた。売春は非常に危険な行為であり、そんなものを合法化してトランスジェンダーに売春を推進するなど、本当にトランスジェンダーの身を案じている人々が言うべきことではない。

こうして読んでみるとよくわかるが、トランスジェンダー活動は決して性同一性障害GID)の当事者の立場に立ったものではなく、活動家に扇動されて不可逆的な治療を受けてしまった人々のためでもなく、単に活動家たちの特権を得たいがためだけにある活動だということがわかる。