苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

反ユダヤ・反米思想にアメリカ人は何時まで耐えられるのか

アメリカ各地の大学構内で親パレスチナ運動が繰り広げられているが、彼らの言い分は、もうとっくの昔にガザ戦争の停戦を求めるものから、あからさまなユダヤ人迫害そして過激な反米運動へと変貌してしまっている。先日などはコロンビアやUCLAで大勢の学生たちがイスラム教に改宗すると言って地べたにひれ伏している姿や、ニューヨークのメットギャラの前で発煙筒を使った暴力的なデモ行進をする姿がニュースで報道されていた。

反ユダヤ主義は大学構内でユダヤ人学生が移動を妨げられたり、期末試験を受けるのを阻止されたりといった暴力だけでなく、すでに普通の生活をしている一般人にすら悪影響が出ている。

今日Xで見かけた酷い話。この男性はジェットブルーという航空会社の飛行機で移動中、スチュワーデスが「パレスチナ解放」のピンを付けていることに気付いた。彼自身がユダヤ系かどうかは分からないが少し不快になったという。しかし機内で問題を起こしたくなかったので黙っていることにしたのだが、彼の横に座っていた女性はイスラエル人で明らかに不快な表情をしていた。二人は何気なくイスラエルの話をしたが、これといって目立つようなことはしなかったという。

ところが同じスチュワーデスが食事サービスをやり始めた時、彼は彼女のピンが上着の胸ポケットからエプロンに移動していることに気付いた。彼女はわざわざ客に見える位置にピンを移し替えたのである。これにはカチンと来た男性はCAのリーダー格の女性のところに行き、機内で問題を起こす気はないが、あれは少しやり過ぎではないのかと静かに話たという。その上司はスチュワーデスに話すと言ったが、男性は問題を起こしたくないので後で注意してくれればいいと言って席へ戻った。

しかし目的地についてから、ジェットブルー乗務員から非常に失礼な職務質問を受け機内で問題を起こしたとして警察を呼ぶとまで言われたという。バカバカしいのでそのままその場を立ち去ったところ、なんと帰りの予約が勝手にキャンセルされてしまった。しかもクレームの電話を入れると機内で親パの悪口を他の乗客としていたなどと全くの出鱈目を言われたそうだ。

彼はジェットブルーの常連でステータスも一番高い。乗客に対して乗務員の言葉だけを信じ乗客に問い合わせもせずに予約を勝手にキャンセルするなどあるまじきことだと男性は怒り心頭である。

この男性のXプロファイルからして彼はトランプ支持の愛国者のようだ。

パレスチナの連中は気づいていないが、アメリカ国民はそれほどこの戦争に興味はない。メディアが煽るからガザ民は気の毒だ、早く停戦すればいいのに、くらいは思っているかもしれないが、遠い中東で起きてる戦争に何故アメリカ人がそうも熱を込めて運動しなければならないのか理解できない人の方が多いだろう。

それでも単にパレスチナ解放とだけ言って騒いでいる間は「まあ勝手にやりなさいよ」で済んでいた人たちも、ユダヤ人というだけで雑言を吐かれたり差別されたり、道端で星条旗を焼きながら「アメリカに死を」などと叫ぶ連中を毎日見せつけられたら、いい加減にしろよ、と思うはずだ。

パレスチナというより反ユダヤ・米運動はどんどん過激化しており、単にうるさくスローガンをがなり立てるだけでなく、道行く人に暴力を振るったり警官の支持に従わずに逮捕を妨害したりしている。

いったいバイデン政権は彼らをいつまで放置しておくつもりだろうか?彼らが暴れることがバイデンの再選に効果があると本気で思っているのだろうか?

ところでバイデンは前々から大学生の学生ローンの肩代わりを税金でしてやろうと提案している。民主党有権者たちからはまあまあの支持を得ていたこの法案だが、ここ数週間の大学生の行為を観ていると、何故真面目に働いている有権者血税が勉強もしないでデモをやってる学生のために使われなければならないのかという意見が出始めている。

共和党のトム・コットン上院議員(アーカンサス代表)は大学でハマス支持運動に参加した学生は今後一切学生ローン救済は受けられないようにする法律を提案している。自分の身にそぐわない借金してまで大学に行く方が悪いのであり、なんでそんな人たちの借金の肩代わりを我々がしなければならないのだ。

このような過激な活動が続けば続くほどアメリカ人の堪忍袋の緒が切れる日も近いと思われる。