ガザの保険省(ハマス)の発表によれば、今年1月7日までに22,825人のガザ市民がイスラエルの攻撃によって死んだという。そしてその70%は女子供だということである。Xで@Aizenberg55と言う人がもしもガザ保険省の発表が真実だとしたら、ガザ民犠牲者の内訳は次のようになると計算してくれている。
ガザ保険省発表の人口配分は、
- 18歳未満 47.3%
- 女性 26.4%
- 男性(民間人) 24.8%
- ハマス戦闘員 1.5%
犠牲者の70%が女子供だとすると、残りの30%の6851人が男性でそのうちの民間人24.8%の5663人を引くと、ハマスの戦死者はたったの1187人と言う計算になってしまう。しかしイスラエル軍は7日の記者会見で9000人強のハマス戦闘員を殺したと発表している。
イスラエル軍と熾烈な戦いを繰り広げているハマス戦闘員が三か月でその戦死者たったの1187人なんてことはあり得ないだろう。ハマスは民間人と戦闘員を区別していないので、彼等の言う数字は全く宛てにならない。
先ず子供といっても12歳以上の少年なら十分戦闘員として役にたつ。ハマスは子供達を幼稚園児の頃からハマス戦闘員として教育をしているので、14~5歳の少年がIDFめがけて発砲するなんぞ朝飯前であろう。また、女だからといってハマスメンバーではないとも言えない。ガザの女たちはイスラエルの女性兵士らのようにきちんとした訓練を受けた戦闘員ではないとはいえ、人質の監視くらいはできる。イスラエルからは生後数か月の赤ん坊も拉致されているから、女たちが人質の子供たちの監視をしていると考えるのは自然である。現に既に開放された人質らの証言からも、彼等は女子供が普通に生活している民家で監禁されていたという。つまり実際に銃を持ってIDFに立ち向かっていないからといってハマスメンバーではないとは言えないのだ。そういう女子供たちがイスラエルの攻撃によって死亡したとしても、それは何の罪もない一般の民間人の死に含むのは無理がある。
Aizenbergはさらに、ハマスはガザ内における自然死者数や自分らが撃ったロケット弾がガザ内部に落ちて犠牲になったガザ民の数を無視していると指摘する。2022年のハマス発表のガザ民死亡率は一か月平均570人、10月7に空は1700人の計算になる。またハマスのロケット弾の10%はイスラエルに届かずにガザ内部に落ちるということなので、それの犠牲になった人々も相当な数居るはずである。
そうやって考えていくと、多分ガザ民間人の犠牲者数は12000人くらいと推定される。だからいいとは言わないが、これはイラクやアフガニスタンでの英米軍攻撃の時の戦闘員:民間人の比率に比べてずっと低い。ガザ市民の0.005%の犠牲者数はジェノサイドとは程遠い数字である。