トランプはヒットラー、支持者はナチス
先日ドナルド・トランプはニューヨークのマディソンスクウエアガーデンで大集会ラリーを行ったが、これが85年前に同じ場所で行われたアメリカナチス党のラリーを思わせるとメディアや民主党副大統領候補のティム・ウォルツなどが大騒ぎしている。
まったくしょうもない。マディソンスクエアガーデンは日本で言ったら東京ドームみたいな場所で、ナチス党のラリーが行われたことは事実だが、その後85年間色々な政治家がラリーを開いているし、歌手のコンサートなども行われている。単に同じ場所でラリーをやったというだけでナチス扱いは無理があるだろう。
デイリーワイヤーのマット・ウォルシがいったいどれだけの「ナチスラリー」が同じ場所で行われたか羅列している。
今週や来週だけでもマディソンスクエアガーデンでは、シンディーローパーやデュランデュランやデイブ・マシューズやクリードがコンサートを開いたか開く予定だ。これらはみんなナチスラリーなのか、とマットは皮肉る。
ドナルド・トランプが次期大統領候補になったとたん、いや、その前からだが、民主党も左翼メディアもトランプは民主党にとって脅威であるとか、ヒットラーだ独裁者だとがなり立てているが、最近はトランプ本人だけでなく、トランプ支持者に対してまでナチスだと騒ぎ立てているのでもうほとんどの人は気にしていない。
トランプラリーに参加していた聴衆たちは、ポッドキャストのインタビューなどでふざけながら「私はラテン系のナチよ~」とか「俺はユダヤ人のナチだ」とか言ってラテン系女性たちやヤマカを被った男性が笑ったりしていた。ナチスの集会にしてはユダヤ人はじめ、白人はもちろんだがラテン系や黒人や東洋人などいろいろな人種の人が入り混じっていて多様性のある集まりだった。
しかしいい加減民主党はこの「トランプはヒットラー」と言い続けるのはやめたらどうなのだろう。トランプはすでに四年間大統領をやったという経歴があり、もし本当にトランプが独裁者なら二度目の選挙など最初からやらずに一生大統領をやると言い放ったらよかったのではないか?習近平やロシアのプーチンのように、一旦手に入れた権力を守り通したらよかったのでは?
1月6日は謀反だったとか言ってる輩は、トランプはすでにその時大統領だったのであり、なぜ権力者である大統領が謀反を起こす必要があるのか全く考えてない。トランプは選挙は不当だったので自分は大統領を辞めずにこのまま居座るといえばよかったのになぜそれをしなかったのか、少しは頭を使えといいたい。
トランプ支持者はゴミだ
ところでトランプラリーの始まる前に前座を務めたトニー・ヒッチクリフ(Tony Hinchcliffe)というコメディアンがいろいろな人種や民族の悪口を次から次へと放った。これはこのコメディアンのスタイルで誰もがジョークだとわかっていたので笑っていた。ところがなぜかメディアは彼のプエルトリコのジョークだけ切り抜いて「ラテン系への人種差別だ!」と発狂。保守派のメディアですら「いいすぎだ、悪趣味だ」と批判の声が上がっている。これは保守派の悪い癖だが、リベラルメディアが大騒ぎして保守派の悪口を言ってるときは、たとえ同意してても黙っててほしい。保守派が一緒になって批判しても我々には全くいいことはないのだから。
しかし左翼メディアの発狂ぶりとは裏腹にプエルトリコにはトランプ支持者が多く、ジョーク自体は悪趣味でも、そんなことでトランプ支持を辞めたりはしない。
しかもこのコメディアンの発言に輪をかけてひどい発言を現大統領のジョー・バイデンがやってしまった。なんと国民の半数を占めるトランプ支持者たちを「ゴミ」だと侮辱してしまったのである。
「ドナルド・トランプには人格がない。彼はラテン系コミュニティを気にかけていない。」と、バイデンは火曜日にホワイトハウスでのキャンペーンコールで述べた。「つい先日、彼の集会で演説者がプエルトリコをゴミの浮島と呼んだ「私がそこに浮かんでいるのを見る唯一のゴミは、彼の支持者のほうだ。彼がラテン系住民を悪者扱いすることは良心的ではなく、非アメリカ的だ」と述べた。
これに関してはさすがのリベラルメディアもまずいと思ったようだ。なにせカマラ・ハリスは分断している国民を統一したいと言っていたのに、選挙まであと一週間というのに、現大統領が国民の半分を「ゴミ」扱いしてしまったのだから困ったものである。
ホワイトハウスはすぐにダメージコントロールをはじめ、バイデンがゴミといったのはプエルトリコを「浮かぶゴミの島」といったコメディアンひとりに向けていったのだと訂正。しかし保守派の方は、それはホワイトハウスのプロパガンダだと言っている。
今までさんざんトランプはヒットラーだ、トランプラリーはナチスラリーだと言い続けてきたくせに今更そんな言い訳は通用しない。