私がXでフォローしているエスケーさんが、トランプ大統領の大統領令を全文翻訳してくれたので紹介する。まだ全文読んでいないので、あとでまとめてもっと詳しくお話したい。月曜日に取り急ぎノートのほうに感想を書いたので、先ずはそちらを再掲しておく。
月曜日に正式に大統領に就任したドナルド・トランプ氏は精力的に数々の大統領令に署名したが、その中に性別は男と女の二つのみであるというものがあった。なんでわざわざ大統領が今更そんな宣言をしなければならないのかとは思うが、それだけアメリカが狂った方向に進んでいたということだ。
大事な点はトランプ政権もいうように「性別は変更できるものではないという根本的かつ疑う余地のない現実に基づいている」「ジェンダーイデオロギーの過激派から女性を守り、連邦政府が生物学的な真実を取り戻すのが目的だ」。
では具体的にどのようなことが変わるのか。
- パスポートの性別欄の女性でも男性でもないというX欄を廃止する
- 連邦政府がジェンダーイデオロギーを推進しているとみなした団体や個人には助成金などのが交付されず、政府との契約もできなくなる
- 自認する性に近づける治療、いわゆるジェンダー肯定治療に税金を使用することは禁止される(受刑者のSRS禁止)
- 他人の希望する代名詞を使わない権利が保障される
X欄もだが、すでにパスポートの性別を女性と変えてしまった男性たちのパスポートがどうなるのかはまだ不明だ。これまでアメリカでは出生証明書の性別も結構簡単に変えることが出来ていたが、多分それもできなくなるだろう。フロリダ州などでは、運転免許証の性別を変えることはできないようになっているので、色々な混乱が起きることは予想される。
2番目のジェンダーイデオロギーを推進している企業などが政府との契約が出来なくなるというのは大きい。これまでにもロビー・スターバックによる企業のDEI撤廃運動で大手の企業が次々にDEI方針を撤廃を発表しているが、今後はさらにそれに拍車がかかるものと思われる。
ジェンダー肯定治療に税金が使えないとなると、受刑者や現役軍人の性転換治療は自費でやるしかなくなる。また例え性自認は異性だと言い出しても、男性受刑者が女子収容所に移されることはなくなるし、軍隊ではトランスジェンダー自体が禁止されるだろうから、バイデン時代に堂々と女装してた軍人たちにはどんどの辞めてもらうことになるだろう。
四番目もかなり重要。なにしろこれまで学校の教師が生徒が好む代名詞を使うのを拒否して解雇されるなどという理不尽なことが起きていたので、こうしたことは今後起きなくなる。ミスジェンダーなんて言葉は意味をなさなくなるのだ。レストランなどで男性の敬称であり「サー」を使われてキレてたティックトッカーなども店側に謝罪を強要することは出来なくなる。ざまあみろだ!
大統領命令は次の大統領が覆すことが出来るので、四年後に民主党の大統領が出来たらこれらの大統領令が撤廃される可能性があると活動家らが期待しているなら甘い。もしこれらを撤廃するなどということを公約するような大統領候補が居たら、そんな人は先ず当選しない。今回トランプさんはカマラ・ハリスのトランスジェンダー方針を散々たたいて当選したのだ。トランスジェンダリズム推進はもう政治的に懸命な方針ではなくなったのだ。
さて、これまで日本のLGBTQ方針は海外に比べて遅れているとか言っていた活動家たちに対しては、オーベーではすでにそんなの時代遅れだよと、ことあるごとに言ってやろうと思う。添付したのは超左翼メディアの八フィントンポストなので、記事の終わりの方に下記のようにある。強調はカカシ。
ジェンダークリティカルの人たちも、トランスフォーブだのヘイターだのと言われるのを恐れて、この「トランスジェンダーを排除しようとしている」表現を恐れる傾向があるが、私はもともと排除で何が悪いと思っていた。トランスジェンダー当事者というより、トランスジェンダリズムという「性別は変えられる」という概念そのものは社会から排除され抹殺されるべきだと考えるからだ。フォーブだのヘイターだので人々を黙らせられる時代は終わったのだ。
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*エスケー(斉藤 佳苗)女史は現役の医師。対ジェンダーイデオロギー活動家。著書には「LGBT問題を考える」がある。