苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

友達から引き取った冷凍食品が不味すぎた!

入院している友人のLの後見人から電話で、今日彼のマンションに来て掃除しているから、欲しいものがあったら持って帰っていいと言われたので行って来た。私の家も断捨離中なので他人のものをそうそうもらってきてもしょうがないのだが、まあDVDとか観たことないものがあれば多少は引き取ってもいいかなと思ったのだ。

以前にも話した通り友達のLは貯め込み癖があり、彼のマンションはガラクタでごった返しており、一か月前に行った時には玄関から足の踏み場もない状態だったのだが、今回は大分片付いていた。今日は掃除の業者が来て二つあるトイレと風呂場を掃除しているところだった。ベッドや本棚などいくつかの家具を廃棄したとかで、ベッドルームと書斎は多少すっきりしていた。しかし戸棚をひとつ取り除いたらその後ろ側に本が詰まった別の本棚が出て来て驚いたと後見人さんは呆れていた。

瀕死の状態で発見された友達

Lの部屋にはLの上の階に住む老婦人が来ていた。Lが倒れた時、何日も貯まっている郵便を不審に思って配達の女性が連絡したのがこの女性だったのだ。彼女からその時の様子を聞いたところ、Lの話よりも事態はもっと深刻だったのだということを知った。

Lは何かに躓いて倒れたのか糖尿病の発作で意識を失くしたのか自分では覚えていな言っていた。そしてどのくらい倒れていたのかも覚えていないと言っていた。郵便が貯まるくらいだから2~3日は倒れていたのだろうと思っていたが、老婦人の話だと二週間近かったという。彼女が警察に連絡をし警察が消防隊と救急車を派遣してくれたという。しかし部屋の中がごった返していたため、救急隊員は担架ではなくシーツを使ってLを寝室から運びだしたのだそうだ。その時シーツから零れ落ちたLの片腕を見て、婦人は彼はもう死んでいるのではないかと思ったほどひどい状態で、思わず「ああ、彼は死んでいるの?」と叫んでしまったという。しかし救急隊員が「いいえ、大丈夫、間に合いました。」と答えたそうだ。

本当に危ないところだった。それにしても二週間近くも、糖尿病患者が飲まず食わずで生き延びられたとは奇跡のような話だ。

幸いLはかなり回復し、今は歩行器を使えば多少は歩けるようになった。

たくさんもらってきた冷凍食品

前に行った時は部屋の中が誇り臭くて息が詰まる思いがしたのだが、今回はだいぶ換気が出来ていた。しかし掃除の人が使っている洗浄液の臭いがひどくて私は別な意味で息が詰まった。それであまり長居はできなかったのだが、後見人さんが冷凍庫に詰まっている冷凍食品を引き取ってくれというのでいくつか貰って来た。実はこの金曜日にちょっとした手術をすることになっており、その後一週間は運転が出来ない。また動き回ってもいけないということなので冷凍食品を買いだめしておかねばと思っていた矢先だった。それで渡りに船と沢山の箱をもらって来た。

ところがうちの冷凍庫はそんなに大きくないので沢山は入らない。それでちょうどお昼時になったことでもあり、試しに今日のお昼に食べてみることにした。全部違う料理だったのでスイディッシュミートボール、鳥のフライとヌードル、ミートソースとマカロニの三つを開けてみた。見た目はまあまあだったが、私はミートソースを食べてみた。そしたら一口食べて「おえっ」となった。ま、不味い!お爺ちゃんが食べていたミートボールのソースだけ味見したらこれも不味かった。鳥フライのヌードルは不味くはなかったが味気なかった。

いやあ冷凍食品てこんなに不味いもんなの?

実はそれは正しくない。うちの近所にはトレーダージョーズ(略してトレジョ)という多少グルメのスーパーがある。そこで私は最近しょっちゅう冷凍食品を買っている。アメリカの店なのだが餃子や焼売や照り焼きチキンなど中華や日本風のものも結構あるし、インド料理やメキシコ料理などもある。色々試してみたが結構おいしいので私は忙しい時はトレジョの冷凍食品を愛用しているのだ。

しかし友人のLが持っていたのは近所の普通のスーパーで買った安いものばかり。安かろう悪かろうとは良く言ったものだ。