苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

アパート探しと断捨離終了

不動産屋のセルマは物凄く仕事が速く、さっさとこの家を市場に出してしまいましょうとばかりに家の大掃除のための業者やシロアリ検査などの業者とどんどん契約してきてしまう。早ければ5月以内に引っ越しを出来るようにしろというのだ。

今年2月頃初めてセルマと話した時、6月くらいまでに家を売りたいと言ったのだが、それまではまだまだ時間があると思っていたのに、もう4月も半ば過ぎ。引っ越しまであと一か月もない。

それでセルマは私が家を売った後に住める場所を色々探してきてくれている。先週四軒ほど物件を見て来た。正直私は今払っている家のローンと同じくらいの家賃では、かなり小さなアパートしか借りられないだろうと覚悟していた。ところがセルマの腕がいいのかどうかわからないが、彼女の探してくるアパートは信じられないほど広い。おととい見に行ったアパートなど、二階なのに、今住んでる平屋の敷地より広いくらいで、部屋数やトイレと風呂の数が今より増えてしまう。若くてこれから子供が出来るというなら別だが、隠居生活でつつましやかに暮らしたい家族の住むアパートではなかった。

そのほかの三つも結構広くて家賃もお手頃。老人家族だからエレベーターのない二階は無理ということで選択をせぼめて言ったら、結局ひとつしか残らなかった。そしてその時に思ったのだが、こんなに広いアパートに引っ越せるなら、もうこれ以上何も捨てる必要はないなと。

断捨離を決意した3年前から自分でも本当によくやったと思うほど徹底的にものを捨て続けたので、引っ越し前に処分するものはほとんど残っていない。新しく家具を買い替えようかとも思っているが、今使えるものがこの先も持ちそうなら無理に新しくする必要もないだろう。どうせ私が死んだら全部捨ててもらえばいいわけだし。

というわけで苺畑家の5年計画断捨離は二年半で終了!

ところでこの度引っ越すということで、色々手伝ってくれているのが14年間隣同士で住んで来たSさん夫婦。S家は私たちが越してきた翌年に引っ越して来た。その当時は息子二人がまだ10代だったが、今は二人とも独立して別の場所に住んでいる。ただしょっちゅう孫を連れて実家に帰ってきている。

ともかく男手がいくつもあるというのは便利なもので、ガラージにまだ残っていたガラクタを外に出してくれたり、業者に持って行ってもらおうと思っていた大きな家具とかお隣の旦那さんや息子さんたちが色々運び出してくれて、日本で言うメルカリみたいなもので売ってくれた。

二年まえに詐欺師の庭師に頼んだ裏庭の掃除。新しく雑草が生えて来てまたまたコヨーテの巣窟にならないように厚手のビニールを敷き詰めておいたが、ビニールの隙間から雑草が生えたてきたりしていたのを、お隣の旦那さんが刈ってくれた。こんな素晴らしい隣人を後に引っ越すのは偲びないのだが、まあさほど遠くへ行くわけではないので、今後もお付き合いを続けていきたい。

 

アップデート:4月15日

本日主人の年金の手続きをしてきた。以前にも書いた通り、ソーシャルセキュリティーというのは日本でいうところの厚生年金。主人は雇用されていた期間より自営業をやっていた時の方が長く、継続して年金をかけてこなかったことから、病気になっても障碍者用年金をもらうことが出来ず、結局私の配偶者年金が貰えることになった。しかしその手続きが複雑で、私の時のようにオンラインでささっと済ますというわけにはいかなかった。

仕方なく2週間くらい前に役所に足を運んだのだが、複雑な手続きなので一般の窓口では出来ず、担当者と予約を取ってほしいといわれた。それで本日いって来たというわけ。

配偶者年金なので我々が夫婦であることを証明する必要があったが、なんとうちには結婚証明書があった!

ま、ずっと一緒に住んでいて税金も一緒に収めて来たから、それだけでいいはずだけど、お役所というのはそういう場所。

それでもなにも滞りなく手続きが済んだ。これでやっと我々夫婦は晴れて年金生活ができる。