苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

遂に始まったイスラエルのラファ攻撃

大分延期されていたイスラエルによるラファ攻撃が遂に始まったようだ。 

今さっきXで@VividProwessが上記のようなポストをしていた。「すげえ~!イスラエル空軍がラファのハマスをぼこぼこにしてるぜ!」というキャプションが付いている。

詳しいことは未だ分からないが、これに関してハマスの息子ことモサブ・ハサン・ユーセフ(Mosab Hassan Yousef)がこんなことを書いていたので紹介しよう。強調はカカシ。

テロリストとの人質取引交渉をイスラエルに迫った数カ月後、バイデン政権はテロリストとの交渉が行き詰まることを悟った。有権者を喜ばせるために避けられない戦争を先延ばしにしても、安定と平和にはつながらない。

イラン、ロシア、中国、そして彼らの代理人たちは、現在の世界秩序を破壊しようと決意している。イスラム共産主義イデオロギーは、何世紀にもわたって間違っていることが証明されてきたのだから、新しい世代の狂信者たちに過去の同じ過ちを繰り返させてはならない。イスラム共産主義のモデルは失敗する運命にある。資本主義がより良い選択肢なのだ。

砂の中に頭を突っ込んでいても、脅威を取り除くことはできない。最も基本的な原則を短期的な政治的利益のために取引することは、さらなる混乱を招く。アメリカは行動を起こす前に、事態が完全に制御不能になるのを待つべきでない。

バイデン政権は、選挙に勝つか戦争に勝つか、どちらかを選ばなければならない。強いリーダーはリスクを取ることを恐れないが、弱いリーダーは皆を喜ばせようとする。

全くその通りだ。いつもながらモサブの言うことは正しい。

非常に悲しいことではあるが、私はもうハマスは生きた人質を一人も拘束していないのではないかと考えている。すでに多くの人質は拘束中に亡くなったか、最初から遺体で連れされらたのかどちらかで、生存者はいたとしても40人足らずだと思われている。

以前にもよもぎねこさんもおっしゃっていたが、ハマスにとって人質は生きていても死んでいても、こちらが生存を確認できない限り価値がある。生きている可能性がある以上イスラエル側はなんとか人質を奪回せねばならないと考えるからで、人質を梃にして停戦交渉が出来るとハマス側は考えるからである。

しかし長期にわたる交渉が全く進まないことから考えて、もうハマスとの交渉は不可能だということは誰の目にも明らかである。もし人質が一人でも生きているなら、子供だけでも解放すればイスラエル側も希望をつなぐことが出来るが、一人も返されないだけでなく、生きてる証拠を見せるような動画すら公開されなくなった。

ハマスはもう一人たりとも返還する気はない。いや、したくても出来ないのだろう。

こうなったらイスラエルに出来ることはただ一つ。ハマス戦闘員の最期の一人まで退治しハマスを殲滅することだ。そしてそれは早ければ早い方がいい。

いつまでも人道だなんだといって戦争を長引かせることのほうが誰にとってもよくないことなのである。