苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

イラン惨敗、イランのイスラエルミサイル攻撃は大失敗に終わる

イランはアメリカ時間の4月13日の土曜日にドローンや弾道ミサイルをあわせて300発以上をイスラエル国内に撃ち込んだが、イスラエルはもちろんアメリカの対弾道ミサイルシステム(BMD)やヨルダンの空軍などの援助を受け迎撃率99%、アイアンドームを抜けた一発がイスラエルに着弾し、少女が一人破片にあたって怪我をするという驚くべき防衛力をみせるに至った。しかも、イランの撃ったミサイルのいくつかは不発でイラン国内やヨルダンに落ちるなど、発射失敗率が多かったことも解った。もしイランが自分らの武力を誇示しようと思ったのだとしたら、これは大失敗に終わったと言える。面子丸つぶれとはこういうことを言うのだ。

イランがイスラエル方面にドローンやミサイルを発射したのに対応し、イスラエルのミサイル迎撃システムが作動した(14日、イスラエル・アシュケロンから)

 以下ヤフーニュースより

イスタンブール、ワシントン時事】イランは13日夜から14日未明にかけ、イスラエルへ約350の無人機やミサイルによる大規模攻撃を行った。  1日の在シリア大使館空爆への報復と主張している。イスラエル軍は「99%を迎撃した」と発表。イスラエルのメディアによると、ネタニヤフ首相らの戦時内閣は14日、イランへの対応策を協議したが、結論は出なかった。  イラン側は今回の攻撃で幕引きを図り、イスラエルとの全面衝突を回避したい構えだ。だが、イラン本土からの前例のない対イスラエル攻撃は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を機に高まった中東の緊張を一段と激化させる恐れもある。  イスラエル軍によると、約170機の無人機、30発以上の巡航ミサイルが飛来したが、領内に到達する前に迎撃した。120発以上の弾道ミサイルも撃ち込まれ、数発が領内に達した。攻撃で女児1人が負傷し、南部の空軍基地が軽微な損害を受けた。イラン以外にイエメンやイラクなどからも攻撃が行われた。  米軍は戦闘機ミサイル駆逐艦を周辺地域に展開し、英軍などとイスラエル防衛を支援した。米政府高官によると、米軍は70機超の無人機、4~6発の弾道ミサイルを撃ち落とした。 

 この攻撃で明らかになったことは、アメリカによる確固たるイスラエル支持やヨルダンはイランよりもイスラエルを支持するという姿勢を見せたことだ。欧米の左翼はなにかとイスラエルを嫌い、それが嵩じてイランのような本当のテロ国家のミサイル攻撃を擁護したりしているが、中東で唯一シーア派で中東を征服する野心をもったイランに好意を持つアラブ国など存在しないのだ。アラブでイランを支持してるのは、ハマスレバノンヒズボラやイエメンのフーシーくらである。だからアメリカとイスラエルがイラン退治をしてくれるならこんなうれしいことはないだろう。

イランの野心を十分に理解しているサウジアラビアは、ハマスのイスラエル攻撃の背後にはイランが居ると解っている

日曜日にイスラエルの公共放送Kan Newsとのインタビューでサウジアラビア王室関係者は、イランがサウジとイスラエル間の国交正常化を邪魔するために「ガザでの紛争を扇動している」と語った。そして「イランはテロを支持する国であり、世界はもっと早くテロを抑制すべきだった」とも語っている。パレスチナ可哀そうと街に繰り出して「パレスチナ解放!川から海へ!」などとやってる欧米や日本の馬鹿左翼連中とちがってアラブ諸国の首脳たちは聡明だ。彼等にはイランがなにをやっているか十分理解できている。だから表向きはイスラエルを批判しガザ民に同情的なことを言ったとしても、イランの手先であるハマスの殲滅を望んでいるのだ。 

アメリカのBMD実戦デビュー

さて、この戦いでアメリカにとってはひとつ良いことがあった。それはアメリカがレーガン大統領の頃から開発してきた対弾道ミサイルシステム(BMD)の実戦デビューである。

レイセオン(RTXの子会社)のミサイル防衛迎撃ミサイル、スタンダード・ミサイル3(SM-3)が、日曜日(4月14日)にイスラエルで行われたイランのミサイル乱射の際に、戦闘デビューを果たしたかもしれない。もし事実なら、これはミサイル・システムにとって大きなマイルストーンであり、米海軍とレイセオン社にとって真の信頼回復となる

他から得た情報では長距離ミサイルのSM-6も発射されたという話なので、これはアメリカ海軍にとっては画期的な出来事である。CNNによると、米海軍駆逐艦The USS CarneyとUSS Arleigh Burkeはそのイージス防衛システムによってそれぞれ三発と一発づつ弾道ミサイルを撃墜したという。(イエーイ!)イランはイスラエルによるイラン大使館攻撃の復讐は済ませたのでこれ以上の攻撃は今のところする気はないと言ってるようだ。それにしてもイランが350発もミサイルを撃ち込んでいるのに、イランの攻撃は抑制的だったとか惚けたことを言ってる連中には呆れる。イスラエルはイランに報復するつもりだとは言っているが、今すぐやる必要もないので、時を見定めてからということになるだろう。