苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

アメリカ言論の自由大勝利、XとRumbleが国際的広告組織GARMを解体に追い込む

アメリカ内政 ネット戦争
私が会員になっているマグクラブのスティーブン・クラウダーが大統領選挙に向けて保守派のチャンネルが攻撃標的になっていると前々から語っていた。すでに彼のチャンネルはちょっと前にユーチューブから追放されてしまった。そして先週の水曜日、クラウダーはアメリカの９０％のアルコール市場を支配しているというDIAGEOという大企業がGARMと協力してRumble（ランブル）やXにスティーブン・クラウダーやアレックス・ジョーンズのチャンネルを追放しろと圧力をかけてきたという話をしていた。そんな中で昨晩QuarteringがGARMが解散したという話をしていて非常に驚いた。
 
GARM（ガーム、Global Alliance for Responsible Media）というのは世界の広告市場をほぼ独占しているコンサルタント組織であり、World Federation of Advertisement （WFA）国際広告協会とでも訳すのか、ともかく国際的に広告に関する規制を牛耳っている機関の一部として、企業に対してどのプラットフォームで誰のチャンネルのスポンサーになるべきかという指導をしている組織だ。建前上は暴力的な内容などのチャンネルの広告をしないようにするというもので2019年に設立された。
 
もし彼らが純粋に資本主義に従ってチャンネルの視聴者に合わせた広告をアドバイスするというのなら問題はないのだが、GARMはバリバリ左翼。表向きは非営利団体ということになっているが、以前にもご紹介したSPLCと同じように左翼からの巨額の寄付金を集めており、その金と影響力を使って保守派の言論を弾圧しようとユーチューブやXやランブルといったプラットフォームに圧力をかけていたのだ。
 
彼らの独占的で偏見に満ちた活動によって保守派メディアが不当に標的にされていることに関して先月7月にデイリーワイヤーのベン・シャピーロが議会で証言した。
 
それで先日Xのイーロン・マスクとランブルのクリス・パヴロスキ（Chris Pavlovski）がGARMが違法にXやランブルでの広告をさせないようにしている、これは独占禁止法に違反しているとして訴えたのだ。
 
そしてなんと訴訟が起きて48時間もしないうちにWorld Federation of Advertisement （WFA）国際広告協会とでも訳すのか、ともかく国際的に広告に関する規制を牛耳っている組織がGARMの活動停止とその解散を命令したのである。これはXやランブルだけでなく、言論の自由を尊ぶすべての人にとって大勝利である。
 
Quateringのジェラミーも言っていたが、こういう話はいくら議会で誰かが証言したり訴訟が起きたりして見ても、結局莫大な組織がひねりつぶしてなんにもかわらないというのが通常だ。以前にイーロン・マスクが買収する前のツイッターでも前のCEOが議会に呼び出されて何度もその不公平な経営姿勢を問いただされたが、マスクが買収するまでその経営方針は全く変わらなかったように。だから今回も皆あまり期待はしていなかったのだ。それが何故このような結果になったのかというと、GARMに命令されてDIAGEOやダンキンドーナッツがランブルに向けて送った電子メールが公開されたことも要因になっているのではないかという。
 
実は数日前にダンキンドーナッツというカリフォルニアで140の支店を持つ大型ドーナッツチェーンをボイコットしようと言うポストがＸで目に付いた。私は事情をしらなかったので、あまり注意を払わなかったのだが、事の発端はランブルのCEOクリス・パヴロスキがＸにおいて先週の水曜日、2020年の12月にダンキンドーナツを買収したインスパイヤーブランズ（Brands/Dunkin' Donuts）からの電子メールを発表したことだ。
 

パヴロスキはＸで「インスパイヤーブランズ・ダンキンドーナッツはランブルが『右翼文化』だと言う理由で同プラットフォームに広告を出したくなかったのだ」「いや、我々は差別しない。ランブルではすべての文化を歓迎する」と書いた。

 

同日Ｘで2.7百万人のフォロワーがいるCaturdというアカウントがダンキンドーナッツのボイコットを呼びかけた。下記は別のアカウントだが、インスパイヤーとDIAGEOがどのようなブランドを扱っているかというXのポスト。

 

近年バドライトのドラマチックな不買運動の成功により、保守派のボイコット対象となった企業が大痛手を受けている。それでダンキンドーナッツもその対象になるのではないかと危機感を持ったようだ。

 

WFAはことが大きくなり、GARMの陰謀が暴露されてしまったことから、今回のGARM解体を決断したのではないかと言う話だ。