苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

イギリス、サッカー試合中に髭面選手の性別を問い正した17歳少女が反対に12試合出場禁止の危機!

本日はトランス自認男子の女子競技参加に関するはなしをいくつかご紹介しよう。

イギリス、サッカー試合中に髭面選手の性別を問い正した17歳少女が反対に12試合出場禁止の危機!

 

この17歳の少女は、7月に行われたサッカーの親善試合で、トランスジェンダーの選手に対して発した発言をめぐり、同郡のサッカー協会から先月起訴された。
容疑はFA行動規範違反、不適切な行為、そして性別変更によって悪化した不適切な行為である。

Daily Mail Online

この少女は相手側のチームで髭の生えた選手を見つけた。この選手は他の選手より大柄でしかも非常に乱暴な動きをしていたので、シーズン前に怪我をしたくないと思った少女は、この選手が男性なのかどうか問い詰めたのだという。髭が生えてりゃ男でしょ、彼女の行動は完全に正当だ。ところがサッカー協会は彼女を次シーズン12試合出場禁止という罰を与えようとしているのだ!なんて逆さまの世界なんだろうか!

記事ではこの少女が自閉症の傾向があると言っているが、そんなことはどうでもいい。彼女の懸念は正当であり、本来ならば男子を女子競技に参加させたチームこそが罰せられるべきなのに、何故女子たちの安全性に声を挙げた少女が反対に罰せられなければならないのだ?

少女は自分はトランスフォビアではないと言っているが、私はこのトランスフォビアという言葉自体もう何の効力もないと思っている。女性が女性の安全を心配することがトランスフォビアだのトランス差別だのということになるのなら、もうそれでいいと思う。トランスフォビアで何が悪い?トランス活動家の方こそ女性差別をしてるじゃないか。

ドバイ、70歳以上の女子フェンシング(エペー)世界選手権で女子自認の爺(ジジイ)が優勝

先日ドバイで行われた70歳以上の世界選手権ザ・ワールド・マスターズ・フェンシング・チャンピオンシップにおいて、イギリス人選手ジェーン・クライトン( Jane Clayton)は70歳以上女子のエペーÉpée競技の決勝戦アメリカ人の女子自認爺のエリザベス・コカブ(Elizabeth Kocab)に負けて準優勝となった。この競技には37人の参加者がいたが、もう一人のイギリス人女性ジャネット・バロン(Janet Baron)はこの爺のせいで四位、不公平にもメダルを逃してしまった。

国際フェンシング協会(FIE)は2015年のオリンピックガイドラインに従いテストストロン値が<10nmol/l未満であれば男子の女子競技参加を認めている。イギリスのフェンシング協会のガイドラインでは年齢を問わずセルフIDだけで女子競技参加が認められている。フェンシング界では女子の権利は完全に弾圧されているということだ。

思うに、もし性別を超越してもいいというのなら、何故年齢で分ける必要があるのだ?男女の差がはっきり出る性別がどうでもいいというなら、年齢なんか余計にどうでもいい規制だろ。70歳枠に25歳が参加して何が悪い?10歳枠に30歳が参加して何が悪い?どうして男女の差だけが無視されるのだ!

ジェーン・クライトンさんの表情を見てほしい

アメリカのニューハンプシャー州、高校女子のサッカー試合、対抗チームに男子がいたため少女たちが試合を棄権

ニューハンプシャー州ビショップブレイディ―高校の女子サッカーチームは対抗チームに女子を自認する男子が混じっていることを知ったため、試合を棄権し無戦敗を認めた。この地区で試合を棄権したチームはこれで二つ目。

実はニューハンプシャー州では今年の7月1日から男子の女子競技参加は違法となった。にもかかわらずこの法律にトランス自認男子の親が州相手に訴訟を起こしたため、法廷は法律の一時思考停止を命令していないにもかかわらず、判決が出るまでこの男子生徒がプリムス高校の女子チームでプレイすることを許可した。

8月28日、プリムス校のあるキアサージ(the Kearsarge)教育委員会は当初州の法律(HB1205)に従って男子の女子競技参加を禁じたが、ゴールキーパーにこの男子生徒を起用することを許可。しかもその事実を公表しなかったため、他のチームはプリムスチームに男子がいることを知らなかった。

8月30日、メリマックバレー高校女子チームのうち四人が対抗チームに男子がいることを抗議して試合出場を拒否。本来ならメリマックはキアサージに楽勝するところだったがこの試合は引き分けとなった。

9月5日、キャンベル高校がキアサージと対抗した時、キャンベルチームは相手チームのゴーリーが男子だと知らされていなかった。後になってゴーリーが男子だと気づいたある親は「道理でうちのチームが一度もゴールを決められないと思った」と語っている。結局この試合は0-0で引き分け。キャンベルの今シーズンの成績は12-1-1だが本来なら13-1のはず。一敗はギルフォード高校(15-0)とだけ。

9月19日, 保護者の数人が女子生徒たちを応援するためXXのついた腕章を着用して試合観戦をした。学校側は保護者達を不法侵入の名目で追放したが、後に保護者達は学校を訴えたため今は観戦が認められている。裁判は進行中。

10月1日, ヒルスボロディアリング女子チームがキアサージと対戦。5人の選手が欠場したため、チームは補欠を送ったが5-0で完敗。本来なら勝てる試合だった。
10月18日、ビショップブレイディ―はキアサージと対戦するはずだったが、チーム会議の末試合を棄権することに決定。一人の少女は立ち上がって「ノー!」と叫び自分らはボイコットならぬボーイコットをしているのだと発言。

最近アメリカでは女子選手たちがトランス自認男子の参加に抗議して試合を棄権するというニュースをよく聞くようになった。法律だけ通しても守らないチームがいる以上、一番効果があるのは女子選手たちが断固拒否することだ。

ニューハンプシャー州の学校区は州法に従わずに男子を女子競技に参加させるチームにはそのシーズンの出場を禁止すべきである。いくら州法があっても守らないチームが何の罰則も与えられないのであれば、今後いくらでもこんな例は出てくるだろう。しかも学校側が相手チームに男子がいることを知らせてもいないなら、女子選手たちの身の危険にもかかわるのだ。