苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

ライリー・ゲインズ、自認女子の男子選手を参加させるゴルフトーナメントのボイコットを呼びかける、棄権選手には保証金の支払いも!

もとNCAAオールアメリカンスイマーのライリー・ゲインズは自認女性の男性選手が参加するゴルフトーナメントを自発的に棄権する女子選手に対して保証金を出すと提案した。

ゲインズ及びアウトキックの創設者クレイ・トラビスなどが、トーナメントを棄権しスポンサーを失くすなどして収入が無くなる女子選手らを応援するためクラウドファンディングで募金を集め、女子選手たちに保証金を支払う用意があると発表した。Riley Gaines doubles down on paying golfers who boycott trans competitor: ‘It is legit’ (msn.com)

最近問題となっているのはヘイリー・デイビィッドソンという自認女子のゴルファーによる女子競技参加である。多くの人が指摘しているが、自認女子の男を女子競技から追い出すためには、女子選手が団結して競技を棄権するのが一番手っ取り早いやり方だ。しかし大型トーナメントになってくると、女子選手たちはスポンサーへの責任もあり、参加しないということは収入を失うということになってしまう。

ライリー曰く、この発表をするにあたって多くの女子選手たちと話をしたという。しかし彼女たちは「私は出場しないわけにはいかない。だってスポンサーもいるし、推薦も受けてるし、これが私の仕事なんだから。」と口々に言ったそうだ。

それで女子選手たちに棄権を促すなら、彼女たちがトーナメントに参加しなくても損をしない金銭的な援助が必要だとライリーたちは考えたわけだ。

現在トランス自称ヘイリー・デイビッドソンは各トーナメントで上成績を収めており、LPGAへの出場資格を得るまであと一歩といったところにある。女子プロゴルフ協会LPGAが生まれつきの女子という資格を取り除いたのは2010年。デイビッドソンがホルモン治療を始めたのは2015年で性別適合手術を受けたのは2021年。残念ながらLPGAの規則では彼を排除することはできない。

私はもう10年近く、こういう日が来るに違いないと予測していた。自認女子のトランスジョセーが女子競技に参加できるようになった頃、トランスジェンダー活動家(TRA)たちは、トランス選手の数はごく僅かであり、その中でもエリート競技に参加できるような人はそれこそ極々僅かであるから女子選手は全く心配する必要はないと言っていた。だが私はその時から、種目にもよるが女子エリート選手の記録を簡単に敗れる男子は全国で何千人もいる。そのうちの10人でも女子を自認し始めたら女子の誰も入賞できなくなるのだと主張してきた。

それでも地方の小さなアマチュアトーナメントで賞金せいぜい100ドル程度といったところでちまちま勝っているうちはあまり問題にはならなかった。(参加したアマチュア女子たちは非常に悔しいだろうが)だがプロゴルフやプロテニスになってくると賞金の額は半端ではない。それに賞金だけでなく種々のスポンサーもつく。プロ競技は大ビジネスである。こんなところへ男子が我が物顔で乗り込んで来たら、女子スポーツは結果的に二流男子のスポーツへと変貌してしまう。

ゲインズらがやっているように女子選手に棄権を呼びかけるのはもちろん大事だ。しかしもっと大事なのは女子競技のスポンサーたちに呼びかけることだ。彼等にトランスジョセーへのスポンサーをやめさせ、男子が参加する女子トーナメントそのものへの資金援助をやめさせることにある。女子選手たちだけに犠牲を強いるのはあまりにも理不尽である。

本来ならトーナメント主催者こそがこの茶番を断固否定すべきであるのに、何故女子たちだけが犠牲になるのだ!

スポンサーといえば、サーフィン用水着をつくっているリップカール社が最近、女子水着のイメージガールとして、それまでコマーシャルに起用していた女子サーファーのベサニー・ハミルトン(Bethany Hamilton)との契約を止め、代わりに44歳の自認女子の男子サーファー、サーシャ・ジェイン・ローワーソンを女子水着のモデルにすると発表した。ハミルトンはサメに襲われて片腕を失くしたことで有名だが、彼女がスポンサーを失った理由は、単に男子は女子競技に参加すべきではないと発言したことだった。リップカール社はトランスジョセー選手に批判的なハミルトンを降ろしてわざわざトランス選手を起用したというわけ。せこいやり方だ。

これにはライリー・ゲインズも男子に優勝を奪われたスケートボーダーのテイラー・シルバーマンも怒りの声をあげている。

ローワーソンが「トランス」したのは2020年。40年も男性として生きてたくせに突然女性だと目覚めてトランス。その後多くの女子サーフィン競技で優勝している。もし私の記憶が正しければこの人は男子としても十分に記録を出せる人だ。現に去年彼の記録は女子枠でトップだっただけでなく、男子枠でも優勝できる記録だった。性適合手術を受けているのかどうかは別として、何故男子枠で勝てる人がわざわざ女子枠を侵略しなければならないのか。単に好きなスポーツに参加したいとか勝ちたいという理由だけでは説明ができない。明らかに彼の目的は女性枠を破壊することにあるのだ。