バイデン=ハリス政権は金曜日、すべての公的資金を提供する学校に対し、選手が女性であると 「認識 」した場合、女子スポーツに男性が参加することを大々的に認めることを強制するタイトルIX規則案を正式に撤回した。
同政権は、撤回を決定したのは世論の反発と、このジェンダー規則変更に端を発した数々の訴訟が原因であることを認めた。
教育省のミゲル・カードナ(Miguel Cardona)長官によると、なんと15万通を超す法律反対のコメントが教育省に寄せられたという。 それに加えタイトルIXに性自認を含めることに関する訴訟がいくつも起きていることが今回の決断の原因となったと語っている。
この提案というのは、義務教育や大学で女子を自認する男子生徒を女子競技に参加させない学校は連邦政府からの支援金を受け取ることができなくなるというもの。この提案は女性差別是正のための法律であるタイトルIXの精神に反するものとして戦っていた女性人権活動家たちはこの勝利を祝っている。
ジェンダーポリティクスを押しに押していたバイデン政権ですら、昨今の空気が読めたようである。
しかしこれは単にトランス選手の女子競技参加を強制しないというだけのものであり、トランス選手の参加を禁止するというものではない。トランス選手を参加させるかどうかは各競技協会や学校に決断権がゆだねられることになったというだけの話である。
この件で教育省を訴えていたインディペンデントウィメンズ法律事務所のメイ・メイルマン弁護士はデイリーワイヤーに送ったメッセージで、今後は「各民間スポーツ団体がどうするか決める必要があります。この戦いはまだ終わったわけではありません。」と語り、
バイデンの包括的なタイトルIX規則は、セックスを性自認と再定義し、陸上競技を含むすべての女性の学校での機会を脅かしています。私たちは、女性をあたかも心の状態であるかのように扱われる屈辱から守ることを終えてはなりません。
と続けた。
先日私はトランスジェンダー選手を参加させていたサンホセ大学のバレーボールチームから選手たちが続々と転校要請をしているという話をノートの方で書いた。
最近は女子選手たちが自らこの狂気じみた方針をやめさせようとする動きが出てきている。このサンホセ大学の件に関しては、トランス自認選手の参加を巡って、対抗相手チームたちが次々に試合を棄権したり、チームメンバーを含む数人の選手たちが彼のトーナメント出場を辞めさせようと訴訟を起こしたりしていた。当のブレア・フレミング選手はすでに4シーズン出場したため、来シーズンの出場資格はない。にもかかわらず、サンホセ大学の女子選手たちが次々に転校を希望しているというのだから驚く。トランス選手なんかチームに入れるような大学には居たくないということだろう。
今後トランス自認の選手との競技を拒否する女子選手が増えれば、法律など通らなくてもこの狂気は終わる。
私たちは最初から、もしかなりの数の女子選手たちが競技をボイコットすれば、このような馬鹿げた方針は今すぐにやめさせることが出来ると言ってきた。しかし、ペン大学のリア・トーマスの件でもわかるように、女子選手たちには苦情を言わないよう多大なる圧力がかけられていた。これはトランスジェンダー活動家たちからの暴力や脅迫だけでなく、学校やスポーツ協会といった権力者からの圧力だ。だから女子選手たちが声を上げられなかったのは無理もないことだ。
それでも一人二人は勇気をもって抗議する女性たちがいた。トーマスのチームメンバーだったライリー・ゲインズなどが国中を回って色々な大学で講演をしてきたことの功績は大きい。
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