苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

報復を恐れてトランス選手参加に抗議できないペン大学の女子水泳選手たちの怒り

この話は今月の初めに書こうと思っていて保留にしておいたのだが、最近またこれに関する新しい記事を読んだので改めて書いておこう。

イギリスのデイリーメイル誌によるとペンシルベニア州立大学の女子水泳選手たち数十人がトランスジェンダー選手(自称女の男子)リア・トーマスの競技参加に抗議して、先日1月6日に行われた今シーズン最後の競技をボイコットしようと言う話があったが、ペン大学も全国大学スポーツ協会(NCAA)も彼女たちの抗議を支持しないことは解っており、抗議した選手たちの来季の参加を禁止するなど罰せられる可能性や活動家からの報復を恐れてボイコットを断念したという。

トランス選手の女子競技参加を止めるには、当事者である選手たちの大半がボイコットに参加する必要がある。ボイコットを断念した選手たちを意気地なしとか臆病者とか批判するのは部外者である我々には簡単だが、水泳に青春をささげてきた18~9の女子大生にそれを求めるのは酷というものだ。

そして昨日読んだこの記事。

リア・トーマスは、男性器を保持し、性的指向は女性に向いているので、同じ水泳部の女性たちは更衣室で一緒に着替えることに困惑を感じているという記事。しかもリアはロッカールームで男性器を隠していない場合があり、コーチに訴えたが、受け入れるしかないと言われた。-ポルノ売春問題研究会

記事によると、トーマスは一年間のホルモン治療でホルモン値は女子競技参加規程以内になっているため参加が許可されているが、その他のトランス治療は全く受けておらず男性器もそのままで、しかも性愛の対象は女性であり、そのことをチームメートに話していると言う。

ご覧の通り、トーマスは身体も190センチ近くあり、どうみても男。その男が女子が素っ裸になる更衣室に堂々と入ってきて、男性器を隠しもせずに着替えをしているという。このことに関して水泳チームのあるメンバーは匿名でこう訴える。(名前を出すと罰せられるのを恐れているため匿名)

学校側はリアが大丈夫かということにだけ焦点をあてて彼女のために出来る限りのことをしてあげるのに、のこりの私たちチームメンバーのことは考えにも入れてません。あたかもこのプログラムを作った人たちやリアが来る前に居た人たちなどどうでもいいかのようです。腹が立つのはリアはこれだけ注目されてることに全く気にしてみたいなのです。というよりむしろ楽しんでいるかのようです。これは彼女より私たちへの影響のほうがずっと大きいのです。

学校側は生徒達にカウンセリングを受けられるようにするなど馬鹿なことを言っている。どうして学校側は女子水泳チームの女子たちのことを全く考慮しないのだろうか。どうして自称女の男を女子カテゴリーで競争させることがそんなに大事なのだ?

このことでかなり叩かれたNCAA(全国大学運動協会)は、トランスジェンダーに関する判断は全国の各スポーツ競技協会に任せるという決断を下した。ということは水泳はUSAスイミングの管轄になる。先の女子選手はUSAスイミングはNCAAより保守的なので期待は持てると語っている。しかしUSAスイミングもインクルーシブがどうのこうのと言ってるので楽観はできない。ただ平等な競争を強く信じていると言っているので、多少は希望が持てるかもしれない。

この女子選手も言っているが、トランス女子はオープンカテゴリーを作って、男子競技には誰でも参加できるようにすればいいと語る。そうすればトランス女子も誰にも遠慮せず気兼ねなくスポーツに参加できるし、女子競技は生得的女子のみの競技を保つことができるからだ。

だがそうなったら自称トランス女性は女性ホルモン治療などせず、普通に男として参加すると思われる。競技するのに自分に損になるような治療を受ける意味はないから。結局三流選手がインチキをするための方法にしか過ぎないことを暴露する結果になるだろう。