苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

思春期ブロッカーが子どもに与える不可逆的な恐ろしい弊害

ウォールストリートジャーナルに思春期ブロッカーの危険性に関する記事が載っていたのでご紹介しよう。

拙ブログをお読みの聡明なる読者諸氏はすでにご存じのことと思うが、欧米諸国で「トランスジェンダー」の子供たちの思春期を停止させるために使われているAbbVie社製造のルプロン(Lupron)という薬がある。しかしこの薬は元々性同一性違和を持つ子供の治療として作られたものではなく、米食品医薬品局(FDA)は、前立腺がん、子宮内膜症、ある種の不妊症、遺伝子変異による珍しい小児疾患の治療薬としてこれらの薬を承認しているものだ。

つまり思春期ブロッカーとしての使用は承認された使用目的とは異なるオフレイベイルの使用なのである。もう一つオフレイベル使用として、この薬が連続強姦犯の化学的去勢に使われていることは諸氏もご存じの通りだ。

このように正当な使用法ではない使用による弊害については、きちんとした調査がされておらず、思春期前の幼児たちに投与することは非常に危険だ。無論トランスジェンダー活動家(TRA)達はこの薬品が安全であり弊害はほとんどないと主張しルプロンの効果は可逆的であるとさえ言っている。

実際に薬の作用が可逆的であるかどうかを知ることは非常に難しい。何故ならば、イギリスの調査によると、ルプロンを投与された子供たちの96~98%が後に異性ホルモンの投与に移るからで、思春期ブロッカーを始めたら最後、性転換への道をまっしぐら進むことはほぼ確実だからである。私としては、思春期ブロッカーを受けながら途中でやめて本来の性別で生きることになった子供たちがどうなったのか是非知りたいところだ。

思春期ブロッカー推進者はすでにこの薬は1980年代後半から安全に使用されてきたと虚偽の発言をしているが、Center for Investigative Reportingによる2017年の調査結果によれば、FDAはすでに1万件以上の有害事象報告を受けていたことが明らかになっている。その有害な副反応とは、、

  • 骨が薄くなったりもろくなったりする
  • 歯のエナメル質が老化し、歯が抜けたり割れたりする
  • 変性脊椎ディスク
  • 関節の痛み
  • 過激な気分転換
  • 発作
  • 片頭痛
  • 自殺願望
  • 線維筋痛症
  • 不妊
  • 認知症

これらの症状の多くは中高年女性が閉経に女性ホルモンの分泌がなくなった女性達が経験する更年期障害に酷似している。

FDAは2016年、AbbVie社に対し、ルプロンを投与された子どもたちが新たに、あるいは激化した精神医学的問題を発症するかもしれないという警告を追加するよう命じた。トランスジェンダーの子どもたちは、不安、うつ病、神経発達障害を持つ可能性が一般集団の少なくとも3倍ある。昨年、FDAは子ども向けに、脳の腫れや視力低下のリスクに関する警告を再度追加した。

こうした弊害がすでに知られているにもかかわらず、推進派は子供たちをまるで実験用モルモットのように扱っている。

思春期ブロッカーをいち早く取り入れたスエーデン、ノルウェー、イギリス、フィンランドといった欧州諸国で子供への思春期ブロッカー投与が禁止され、アメリカでも多々の州でその動きが広まっている。

イギリスの保険省(NHS)によれば、子供ジェンダークリニックでは単なる同性愛者や自閉症など他の精神疾患を持った子供たちを性同一性違和だと診断するよう上からの圧力があり、それに耐え切れずたった3年間で35人もの職員が辞任したという。思春期ブロッカーや異性ホルモンはこうした精神疾患のある子どもたちの症状を良くするどころか悪化させていると辞任した現場の職員たちは証言している。

TRAは子供が性違和の症状を見せ始めたら、社会的にも医療的にもすぐに性転換治療を始めなければいけないと主張する。さもないと子供たちが自殺してしまうと。しかし、この記事には書かれていないのだが、思春期ブロッカーや異性ホルモンを投与される少年・少女たちは別の精神疾患も持っていることが多いため、抗うつ剤などの精神安定剤も服用している。抗うつ剤による自殺願望の副反応は良く知られていることであり、これに加えて思春期ブロッカーなどを摂取したら頭のなかがどうなってしまうのか、考えただけでも恐ろしい。

抗うつ剤と自殺願望については実は私も実体験をしている。私は中学生一年の頃に諸々の事情で鬱状態になり、医者から色々な薬を処方されたが、今思うとその中に抗うつ剤が含まれていた。物を食べずに薬を飲むので何時も胃の調子が悪く日常的に吐き気がしていた。身体はどんどん衰弱し、鬱状態はどんどんひどくなり、三年生にもなるとかなりの自殺願望を持つようになっていた。

ある日、私はいつものように空腹なまま大量の処方薬を飲んだ後、通学の道端でものすごい吐き気に見舞われ、ピューと物凄い勢いで吐いてしまった。ところが胃には飲んだばかりの薬しか入っていなかったので吐き出したのは顆粒状の薬だけ。それが様々な色で二児のようなアークを作り何か異常にきれいだった。それを見た私はおかしくなって大笑いしてしまった。

その日私は家に帰るやいなや残りの薬を全部捨ててしまった。そしてそれっきり薬を飲むのを止めて医者に通うのも止めてしまった。数日後、私を三年間悩ませていた吐き気が消えて食欲が出て来た。きちんと物を食べるようになったら、身体を動かすことがおっくうではなくなり、いつの間にかうつ病も自殺願望も消えてしまった。

抗うつ剤には自殺願望をひきおこす副作用があると知ったのはつい最近のことだ。ものを食べられない少女に、あんな強い薬を処方した医者は完全にヤブである。

何度も言うようだが、私が今の時代に12歳でなくて本当によかった。今だったら抗うつ剤のみならず思春期ブロッカーだの異性ホルモンだのを投与されていたかもしれない。

ルプロンのこのようなオフレイベル使用は今すぐ禁止すべきだ。いったいこれから何人の子供を犠牲にすれば気が済むのだ?

トランスジェンダリズムというのは本当に凶悪なカルトである。

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