苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

イスラエル対死のカルト、ビクター・デイビス・ハンソン氏のツイート

私が時々追っているビクター・デイビス・ハンソンVictor Davis Hanson@VDHanson博士のエッセイをTwitter(X)で読んだので紹介しよう。

ハンソン博士は今のイスラエルハマスの戦いをイスラエル対死のカルトとの闘いだという。そしてこの戦いには三つの大事な点を考慮する必要があると語る。

これは真の意味での戦争ではない。先ずこの戦いは過去の六日戦争やヨム・キパール戦争のように軍隊による攻撃で始まったのではない。これは平和時の祝日に1500から2500人のハマス暴力団による奇襲攻撃で始まった。何か月もかけて念入りに練られたこの作戦は民間人を虐殺し拉致することであった。女性や老人や子供といった特にか弱い人々狙って想像を絶する残酷なやり方で虐殺した。彼らの目的はどんな残酷なイタリアマフィアやメキシカンカーテルですら想像のつかないより野蛮で残虐なやり方で民間人を殺すことだった。

ハマスイスラエル軍に対して先制攻撃など絶対にしない。ハマスイスラエルに打ち込む何千というロケット弾も標的は常に一般市民であり軍事基地ではない。

にもかかわらずイスラエル軍(IDF)はハマスの攻撃相応の応戦を求められる。世界広しと言えど相手の攻撃と相応の攻撃をしろなんて言われる軍隊はIDFだけだ。911後のアメリカ軍のアフガン侵攻にせよ、ロシア侵攻後のウクライナに対してにしろ、敵側の非戦闘員が犠牲になってはいけないなんて条件を付けられた軍隊などいまだかつてIDF以外にはない。イスラエル以外のどんな国が攻撃前に避難勧告をしたりするのだとハンセン博士は問いかける。博士はご存じないようだが実はWWIIではアメリカ軍は日本に一応空襲の予告ビラを空から蒔いたことは良く知られている。地元で空襲にあった父もそういうビラを見たことがあると言っていた。しかしイスラエルの場合は爆撃するビルの警備員に電話をかけて避難しろとまで言っているのだから、こんなお人よしの軍隊が世界のどこにあるだろう?

これは植民地政策への抵抗ではない ガザは誰の植民地でもない。2006年からずっと自治区である。しかしイスラエルに住む自由なアラブ人は好んでガザの独裁政権の下で住みたいなどとは思わない。ガザは屋根のない牢獄だなどと言ってる人がいるが、実はガザは世界一巨大な要塞であり武器庫である。ガザは諸外国から何十億という支援金を受け取っているが、ハマスはその莫大な金をガザ住民のためのインフラにも教育にも産業発展にも使おうとしない。支援金のほとんどがロケットやドローンや地下のトンネル建設などユダヤ人を殺すために使われているのだ。

ハンソン博士は指摘していないが、多くがハマス上層部の私服を肥やすために使われていることもわすれてはならない。こいつらはカタールの高級ホテルに何か月も在住し、一か月何百万円という部屋に泊まって贅沢三昧である。

ハマスは政府でも軍隊でもない。どちらかというとナチスドイツのSSやメキシコの麻薬カーテルに近い。パレスチナ住民は彼等を政権に選ぶ前にその事実を知っていたのだろうか?今ハマスを支持してる西洋の馬鹿どもは?

ハマスは故意に民間人を標的にしている。 ハマスはロケット弾をわざとイスラエルの民間住宅街に向けて打ち込んでいる。それだけでなくガザの病院や国連施設やモスクなどから発射させている。なぜこんなことをするのかと言えば、ハマスイスラエルハマスよりもずっと人道的であり、なるべく民間人が犠牲にならないように応戦すると解っているからだ。だいたい人間の盾などというものが存在するのも、相手が人道的であることが前提だ。より多くの民間人を犠牲にしたいハマス相手にそんな手段は意味がない。

民間人を故意により残酷なやり方で虐殺する相手に対して、イスラエルだけが民間人を巻き込まずに細心の注意を払わなければ迎撃できないというのも皮肉である。「奇妙なことに、病んだ世界は、イスラエルによる偶発的な巻き添え被害よりも、ハマスによる意図的な大量殺戮を受け入れている。」

ここまでがハンセン博士のエッセーだ。さっき前イスラエル首相のベネット氏がBBCのインタビューに答えているのを見たが、ベネット前首相はまさにこれについて話していた。

カカシ注:実は飯山陽女史が紹介していたツイートをこちらで借りようとおもったのだが、私が彼女のポストにしたコメントを完全に誤解されてしまい速攻ブロックされてしまった。私は彼女のポストに同意していたのに。まったくツイッター(X)というのは厄介な代物だ。ちょっとした言葉使いですぐに誤解が生じてしまう。