苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

遂にニューヨークタイムスまでが、性自認肯定治療に批判的な記事を掲載!

2024/2/2のニューヨークタイムス(Opinion, by Pamela Paul, As Kids, They Thought They Were Trans. They No Longer Do.)で脱トランスの記事が載ったが、それを紹介しているYang@AxiomAmericaのXポストを我らがエスケーさん@KatzePotatoesが翻訳してくれたので、エスケーさんのご了承を得てこちらに転載させていただく。文脈が繋がるように多少手を加えた。

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ニューヨークタイムズは本日、脱トランス者と、「常に肯定」モデルがどのように多くの混乱した子供たちの身体と人生を破壊したかについての長い記事を掲載しました。 以下にいくつかの注目すべき詳細を示します。

この記事は、ROGD(急性性同一性障害)の 10 代のよくある例から始まります。いじめられ、場違いに感じられ、問題を軽減する方法としてすぐに性別移行に惹かれたのです。移行期間中に、彼女がトランスジェンダーではないかもしれないと示唆する人は誰もいませんでした。

プライマリケア(主治医)のスタッフは、他の診断では決してそうしないにもかかわらず、何があっても患者のジェンダーアイデンティティ性自認)を肯定するように言われています。

多くの親は、自分の子供が他の問題、特に自閉症を併発していることに気づいています。しかし、支援団体を運営する人々は親たちに、とにかく子供たちをただ性別移行させるように言います。

臨床医は通常、ホルモン剤や手術を受けなければ子供が自殺するだろうと言って親を脅迫している。しかし、自殺リスクが増加するという証拠はありません。

性別移行を望んでいる子供の多くは同性愛者です。多くの同性愛者は、トランス・イデオロギーが新たな「転換療法」であると警告している。

ある例では、脱トランス者がどのようにして彼女が若いゲイのティーンとしてトランスしたかについて話します。彼女は過去に多くのトラウマを抱えていたため、自分をコントロールできる感覚を求めていました。

場合によっては、それは十代の反抗の手段であることもあります。しかし、彼らが行うことの中には、取り返しのつかないダメージを与えるものもあります。

トランス活動家はよくROGDは右翼の神話だと言います。この用語を作った科学者であるリサ・リットマン博士がリベラルであり、それが実際に起きている現状であることは無視して。

他の国々はすべて子どもの性別移行から手を引いている。しかし、アメリカの臨床医たちは、その政策が誤った研究に基づいているにもかかわらず、方針を変えることを拒否しています。

この記事は、15年間自分をトランスジェンダーだと思っていた男性のプロフィールで終わっています。実際のところ、彼は同性愛者であることに苦しんでいただけで、今は肯定的なモデルの冷酷さについて他の人たちに警告しています。 終わり/

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カカシ:エスケーさん、翻訳ありがとうございます!このポスト拙ブログで引用してもいいですか?

エスケー:(6) エスケー on X: "@biglizardswife もちろんです! もし翻訳間違いがあったらすみません🙏" / X (twitter.com)

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こういう記事がニューヨークタイムスに掲載されると言うこと自体が驚きである。私は別にNYTが特別勇気があるとか、この記事が画期的であるとは思わない。むしろこういうことに関しては極左翼的なNYTですらさえも、この問題は取り扱うべきである、いや、取り扱っても大丈夫だと判断したということに注目すべきである。

この記事を書いたパメラ・ポールは明らかに保守派ではない。彼女は小児のトランスジェンダーケアに関する激しい論争は過激派革新派と過激派右翼の論争であるかのように書いているし、ドナルド・トランプトランスジェンダリズムを「左翼のジェンダー狂気」と表現したのと革新派のいう「トランスフォーブ」が同等だとも言っている。はっきり言ってこれはトランプ大統領の「ジェンダー狂気」の方がよっぽども現実に近い。

またポールは思春期の未成年の性転換はもっと慎重に取り扱われなければならないとしながらも、大人の性転換は満足している人も多く、人によっては救命治療ですらあるというトランスジェンダー活動家の言い分を100%受け入れてしまっている。しかしそんな彼女でも昨今未成年のトランス自認者が増えていることには危惧を抱いているのである。

ポールはまた、脱トランスの話は保守派のメディアしか取り上げてもらえず、脱トランスたちは左翼革新派やトランス活動家たちからひどい仕打ちを受けていることも指摘している。トランスする時はあれほどちやほやした人々が、一旦脱トランスすると手のひらを返したように冷たくなるのは事実だ。

記事は、性違和を言い出す子供達を一番助けたいと思っているのは親たちである。しかし子供達の性違和に疑問を呈ずる親たちは子供達との関係が悪化してしまったと悲嘆にくれる話も紹介している。これはアビゲル・シュライヤーが「あの子もトランスジェンダーになった」で書いていた通りの話だ。残念ながら日本では発刊がトランスジェンダー活動家によって阻止されてしまったが、今やNYTですらも無視できないほど未成年の性転換治療は問題になっているということである。