昨日はバイデン大統領にとって最悪の日だった。なんとバイデン政権の司法省がバイデン大統領には職務を務める能力をもちあわせていないと判定したのだ。
これはバイデンが副大統領の時の機密書類の取り扱いが違法であるかどうかを捜査していた司法省がバイデンの認知力の衰えを理由にバイデンを罪に問わないことにしたという調査書を発表したことから始まる。
この調査書によるとバイデンは特別捜査官による取り調べの際、バイデンは自分が2009年に副大統領だったかどうか覚えていなかっただけでなく、自分の息子ボウ(Beau)が亡くなった大まかな年代すらも思い出せなかったという。また彼にとっては大事な問題だったアフガニスタンに関しても常に同意していた将軍と意見が食い違ったなどと誤った証言をしたりした。繰り返すがこれはバイデン政権の司法省が任命した特別捜査官の結論である。捜査官はバイデンの認知力があまりにも衰えているため、起訴をしても裁判には持ち込めないという判断を下したのだ。これは事実上バイデンには大統領の職務を果たす能力をもちあわせていないと言っているのに等しい。
しかしこれは昨日バイデンに起きた最悪の出来事ではない。最悪の状態は昨晩7時45分の記者会見で起きた。バイデンが前もって計画していない記者会見をすることは稀である。ましてやバイデンにとっては遅い時間である。うちのお爺ちゃんもお夕飯後はすっかりリラックスするが、バイデン爺さんもいつもならもうソファにどっぷりつかって何もしない時間である。
この記者会見はバイデン大嫌いな私が見ていても爺さんが気の毒になるほどひどかった。これはこの会見を見たほとんどの人が言っているが、これほど散々たる大統領記者会見は歴史上はじめてのことだ。
バイデンは捜査官が息子の死について言及したことに腹を立てているかのように演説を始めた。機密書類の扱いの捜査で何故そんな無関係なことを持ち出すのかと感情的に捜査官を批判している。しかしバイデン爺さんはここ数年、なにかにつけ息子の死を持ち出しては自分への同情を買おうとしてきた。アフガニスタン撤退の際に戦死した兵士の葬式や、今回イエメンで亡くなった三人の兵士へのお悔やみの電話といった不適切な場所ですら、病気で死んだ息子があたかもイラクで戦死したかのような話を持ち出していたのである。
であるから特別捜査官の質問にも爺さんが息子の話を自分から持ち出した可能性は多いにある。捜査官が爺さんの記憶に言及する際に息子が何年頃に死んだのかさえ覚えていないというのは致命的な症状だ。無関係でも何でもない。
そして記者との質疑応答が始まる。これまでメディアはかなりバイデン大統領に対して友好的な立場をとってきた。幾度もあったバイデンの失言も誰でも時々物忘れをすることはあるとか、言い間違いはだれでもあるとか同情的な姿勢であった。しかし今回はこれまでとはかなり違い記者たちは口々にバイデンに質問を投げかけた。これまでのように呼ばれるまで大人しく待っているのではなく、我先へと質問を投げかけたのだ。この記者たちの一斉の質問に爺さんはたじたじとなっている感じがした。最初の記者はCNN。
CNN記者:過去何か月にもわたり、年齢について質問される度に大統領は「みててごらん」とおっしゃっていましたが、アメリカの人びとはずっと観てきました。そのうえであなたの年齢について心配する意見を表明しています。
爺さん:それは君の判断だろう。それはメディアの判断じゃない。
CNN記者:人々はあなたの認知力や年齢について懸念しています。民主党の中にはトランプを打倒できる人は他にも大勢います。何故今あなたでなければならないのでしょうか?これに対するあなたのお答えは何ですか?
うわあきつい!これが親民主党のCNNの質問か?これに対してバイデンは記者に対して「俺が最高の適任者だ」と怒鳴り散らしただけ。爺さんはさらにイスラエルとハマスの戦争についてもガザとの国境をあけて支援物資を入れろと「メキシコの大統領」と交渉したのは自分だと説明。ガザと面してるのはエジプトだ、メキシコはアメリカの隣国。何言ってんのこの爺さんは!もしこれが一度や二度の間違いなら誰でも言い間違いはあるで済むが、先日も爺さんはマクロン現フランス大統領のことを何年も前に死んだミテラン大統領と間違えたりと、口を開く度に頓珍漢な間違いを犯している。
この記者会見についてデイリー・ワイヤーのマット・ウォルシは、「この会見を計画した奴は犯罪者レベルの不能者かバイデンの選挙活動を邪魔しようとしてるかどちらかだろう」と言っている。最近のバイデン爺さんを観ていれば彼が記者からの質問になどまともに答えられないだろうことは十分予測できたはずだ。爺さんは自分のことを「優しいお爺さん」などと呼んで雰囲気を和やかにしようとしていたが、彼の年齢が問題にされているときにそういうことを自分から言い出すなんて信じられない。
ここで司法省の特別捜査官がバイデンを起訴しない決断をした理由を紹介しておこう。
私たちはまた、裁判において、バイデン氏が陪審員に対して、私たちがバイデン氏にインタビューしたときのように、同情的で、善意ある、記憶力の悪い高齢の男性であることを示す可能性が高いことも考慮した。彼との直接の交流や観察によれば、彼は多くの陪審員が合理的な疑いを認めたがる人物である。故意という精神状態を必要とする重大な重罪について、80代にさしかかった元大統領である彼を有罪にすべきだと陪審員を説得するのは難しいだろう。.
今バイデン爺さんが耄碌しているからといって昔の彼の行動がチャラになるというのはおかしな話である。それに年齢を持ち出すならトランプだっていい年だ。しかもマーラーゴ豪邸の金庫にしっかり閉まっておいたトランプ大統領と比べ、爺さんが持ち帰った機密書類はデルウェアの自宅ガラージに段ボール箱に入ったまま埃を被っていたというのだから呆れる。うちの主人が昔の書類を箱詰めにしてガラージに置いておいたのと同じレベルの扱いだ。国の機密情報だというのに!
私は仕事柄機密情報を取り扱ったが、機密情報が含まれていたら、もし私が自分で書いたメモ一枚ですらも自宅に持ち帰ったら大変なことになっていた。一度私が受け取った普通の電子メールの中に機密情報が含まれていたかもしれないという疑いがかかり、その容疑が晴れるまでコンピューターが使えなくなったことがある。私自身が漏洩していなくても誰かが漏らしたものを私が受け取ったというだけでも大変な騒ぎだったのである。
ところで昨日、タッカー・カールソンがプーチンとのインタビューを公開したが、これもまたバイデン爺さんとは対照的だった。
カールソンがプーチンに何故ウクライナに侵攻したのかという質問をするとプーチンは何百年と歴史をさかのぼって何年に何が起きたかと、まるで歴史の授業でもするかのように30分以上も途切れなく話はじめた。内容はロシアに都合の良い嘘で溢れていたとはいえ、歴史に精通していなければつけない嘘だ。それを30分も長々としゃべれるというのが凄い。
バイデンはほんの10分足らずの記者会見でぼろが出てしまったのに対し、プーチンはカールソンと二時間も話し続けた。決して友好的ではない外国の記者の前でここまでしっかり自分の立場を語れる人というのもそうは居ないだろう。以前にトランプ大統領が言っていた通り、プーチンの頭脳明晰ぶりには感服するものがある。
それに引き換え我が国の大統領は検察が法廷に立たせるほどの能力もないと判断するほどの老いぼれ爺さんなのである。この人には核兵器発進の権限があるのだ!この爺さんを再選させないのは当然として、新任大統領が出来るまでの10か月あまり、耄碌爺さんが大統領をやっていることが世界中に知れ渡っているという事実の方が怖い。アメリカは弱い、アメリカの指導者は耄碌爺だ、今こそチャンスとばかりにプーチンのような頭脳明晰な敵が好き勝手なことをやりだす可能性は非常に高い。
選挙で優利とか言ってる場合じゃない。バイデンには今すぐ大統領を辞めてもらってまともな大統領に代わってもらう必要がある。副大統領のカマラ・ハリスも全く頼りにはならないが、少なくともリーダーの振りくらいは出来るだろう。このままではアメリカはどうなってしまうのか非常に心配である。