先日イギリスのウエストエンド劇場の新公園ロミオとジュリエットの配役が発表された。その直後ソーシャルメディアではジュリエット役の女優の容姿を巡って大炎上している。この人がその女優、フランチェスカ・アメウダ・リバース。
ロミオ役は最新のスパイダーマンで有名なトム・ホーランド27歳。
ウエストエンド制作者側はリバースに寄せられた醜い人種差別的コメントを非難しているとこのBBCの記事にはある。
金曜日に、ジェイミー・ロイド・カンパニーは、「オンライン上で当社メンバーに向けられた、嘆かわしい人種的虐待の嵐」があったと発表した。
「これは止めなければなりません。「我々は素晴らしいアーティストたちと仕事をしている。我々は、彼らがネット上での嫌がらせに直面することなく、自由に作品を創作できることを主張する。「私たちは、会社の全員を全力でサポートし、保護し続けます。いかなる虐待も容認されず、報告されます。「いじめやハラスメントは、オンライン上でも、私たちの業界やより広いコミュニティにおいても、決して許されるものではありません。
私はそのオンライン上の「いじめやハラスメント」とやらを読んだが、彼女が黒人であるということに対する苦情は見なかった。この発表ではメインの出演者の名前が写真入りで公開されたが、キャストの半分は黒人である。にもかかわらず、それらの黒人俳優たちに関しての批判は一切なかった。
私はシェークスピアが好きでシェークスピアは、ほぼすべての戯曲の色々なバージョンを観ている。ロミオとジュリエットも1970年代の映画を始め、色々な舞台で色々な演出を観ており、今や人種混合など当たり前であり、そんなことにいちいち腹を立てる観客などいない。
問題なのはリバースが黒人であるということではなく、彼女が口髭のある醜い女だということにある。ロミオとジュリエットで大切なのは、若さ故にロミオがジュリエットを一目見て恋に落ちてしまうことにある。人種が違っても美の基準はそんなに変わらない。リバースは一見男かと思うほど顔立ちがごっつりしていて口髭まである。ロミオがこの女性をみて一目ぼれし、親の反対を押し切って駆け落ちしようと思うなど、あまりにも無理がある。
最近の欧米芸能界における多様性は単なるレーススワップ(人種交換)だけでは飽き足らず、故意に超肥満の醜い女性を起用して、無理やり観客に「美しい」と言わせる傾向がある。
コマーシャルでも、やたら太った醜い黒人女が画面の前で下品に腰をふるものが多く、化粧品や洋服の宣伝でもスタイルの悪いブスばかりが登場する。以前に見た「美女と野獣」の舞台のポスターでは、超肥満の黒人女性がベル役で、人々から「野獣はどっちだ」と言われるくらいひどかった。
いったいこの美女役をブスに演じさせる昨今の風潮は何なんだ?それでいて美男役はこれまで通り美男が演じている。醜くなったのは女性だけだ。
私は他人の容姿をどうこう言っているのではない。友人や同僚ならどんな見かけでも問題は中身である。私自身決して美人ではない。だが我々は友人や同僚の話をしているのではなく、恋愛物語の美男美女の話をしているのである。美男美女という物語のイメージにあった配役は美男美女でなければならない、これは配役の鉄則のはずだ。
私はこの故意に役柄のイメージと全く合わない人を配役しておいて、批判が出ると人種差別のせいにする汚いやり方が大嫌いである。もしリバースがゼンダヤのような可愛い黒人なら誰も文句は言わなかったはず。
美女役は美女に演らせろ。それだけのことだ。