苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

オーストラリア、女性専用アプリの女性自認男性受け入れを巡る裁判が始まる

今、オーストラリアでは女性とはなにかを決める非常に大事な裁判がおきている。題してティクル対ギグル裁判。

 
この裁判は、ロクサーン・ティクルという女性自認の男性が女子専用アプリ「ギグルフォーガールズ」から男性だという理由でアカウント使用を禁止されたということで、性差別だとして同アプリの創設者を訴えていたもの。

女性を自認する男、ロクサーン・ティクル
 
オンラインで「女性の避難所」として出来たこのアプリが性自認差別をしているとして、訴えられているこの裁判では、オーストラリアの性差別禁止法(The Sex Discrimination Act)に性自認も含まれるのかどうかという解釈を決める大事な裁判となる。
 
2021年の9月、ティクルは男だという理由でアカウントを閉鎖されたのは差別であるとして2022年12月にギグル社とその創設者に損害賠償を請求するべく訴訟を起こした。それが今年4月、やっと裁判になったというわけである。
 
この裁判は性自認差別として初めて連邦裁判所で審議される歴史的な裁判であり、性自認とは女性とは何かが判断されることになる。先週の火曜日、ロバート・ブロンウィック判事は、ティクルが2017年から女性として生きており、出生証明書も女子と偏向されていること、性別適合手術も受けており「精神的にも自分は女性であると感じている」という供述を聴いた。
 
ティクル側の弁護士は、「ティクルさんは女性であり、被告はそれ真向向から否定している」と述べた。「被告はティクルさんを男と呼び、『彼』という代名詞を使っている。「ひとはジェンダーを変えることが出来る。ここではそれがされたのだ」ティクルはホルモン治療を受けていることやSRSは済ませていること、などをあげて「女性として生きている」という証拠をしめした。
 
ティクルスはすでに公式書類はすべて女性に変えており、髭の脱毛などにもお金をかけており、女性の更衣室を使い女性のホッケーチームにも参加していることを述べた。
 
「あの時まで、みんな私を女性として扱ってくれていた」と彼は法廷で述べた。「時々眉をしかめられたり、ジロジロみられたり、風貌に疑問を抱かれることはあり不服ではあったが、大抵の場合は自由にやらせてもらえていた」
 
ギグルの弁護士は問題なのは生得的性であるとした。「性は区別です。これまでもこれからも生物学的性は守られなければなりません」と現在性差別禁止法から女性に対する差別の項目を一切削除しようという動きについて抗議した。
 
創設者のグローバーがアプリを作った理由は。ネット上で女性が男性から受ける嫌がらせや「マンスプレイニング(男が女に説明してやるという態度を取ること)」や陰茎の写真だのストーキングだの攻撃的なものから女性が避難できる場所を設けることだったと弁護士は語った。
 
このアプリでは入会の際に自撮り写真をアップロードし、女性であることをAIで確認することになっており、ティクルは当初女性と判断され入会を認められたが、その後2021年2月、会員権が突如剥奪されたという。これによって創設者のグローバーはターフ(トランス排除的過激派フェミニスト)とラベルを張られ、ギグルのアプリには何千という男からの入会申し込みが殺到した。2021年当時このアプリには2万人の使用者がいたが、2022年8月に閉鎖された。当時グローバーソーシャルメディアに「ティクルはトランス自認の男子であり、自分を再教育しようとしている」と書いている。
 
被告側は遺伝生物学者のコリン・ライト博士を証人として呼ぶ計画である。原告側いのティクルは2021年にオーストラリアの人権委員会(HRC)にも人権を侵害されたと訴えており、HRCも原告側について法廷の友人という形で証拠を提出することになっている。ギグルの裁判費用はクラウドファンディングで集められた47万1300いる。
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とここまでがこれまでの概要だが、どうしてこう女装男たちは女性だけの空間に入り込もうとするのだろうか。ティクルの写真を見る限り、この男が女性で通るはずがない。私は彼がフィールドホッケーをしている動画も観たが、他の女子選手たちと比べて一回りも大きく、肥満なので動きは鈍いが明らかに男性のプレーを
していた。
 
オーストラリアはトランスジェンダリズムに関しては非常にリベラルな国であり、人権委員会もカナダなどと同じように非常に理不尽で独裁的である。ティクルが自分が周りから女性として扱ってもらえていると思うのは、周りの女性たちが気を使っているからであって、実際に彼を女性だと思う女性など居るわけがない。
 
以前にもレズビアン専門の出会い系アプリに女性自認男たちが殺到し、今や生物学的女子にしか興味のないレズビアンたちの方がアプリから追い出されるという結果となったという話はした。
 
女性を自認する男たちというのは、女性だけしか入れない場所に自分らが入れることで、自分らが女性であると肯定された気持ちになるのかもしれない。しかしそういう考えこそがまさに男性的なのだ。
 
もし何かの魔法で私が突然男性になったとしたら、いくら心が女性でも私は女性専用の場所には行かない。何故なら心が本当に女性の私には女性達の持つ男性体への恐怖心は十分に理解できるからである。
 
この裁判の結論が出るのは早くて来週。オーストラリア連邦裁判所の正しい判決を切に願う。
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