先日渡辺直弼氏がIOCでは12歳未満に性転換をしていないトランスジェンダー選手の女子競技参加を禁止したとして、「事実上の『締め出し』に...トランスジェンダーに厳しいパリ五輪」というニュースウィークの記事を紹介していたので、ええ?本当?と半信半疑で読んでみた。すると、、
ところで私はカリーフ選手や台湾の林郁婷選手がDSDであるという説にも100%納得していない。それというのも彼らがDSDではないかというのは単なる憶測であり真実は全くはっきりしていないからだ。彼らは生まれた時に女子と判定され、その後も女子として育ったと主張しているだけで、彼ら自身が自分らはDSDであると公表したわけではない。彼らがDSDだとされているのは国際ボクシング協会(IBA)が彼らの性別鑑定をした時には彼らを男子と判定したと言う事実に基づくものだ。しかしIBAが何を根拠に彼らを男子と判定したのかは公表されていない。IBAの副会長は公式にDNA検査の結果この二人はXYクロムゾンが発見されたと公表している。
IBAの判定はこの二人は「女子ではない」というものだけで、二人がDSD疾患を持っているということを証明するものではない。極端な話、彼らが何の異常もない普通の男子である可能性すらあるのだ。
トランスジェンダーの女子競技参加資格を単に12歳未満で性転換を完了した人としてしまうと、普通の男子でありながら女として生まれ育ったと言い張る偽DSD選手が出てくる可能性が高い。実際私はカリーフ選手も林(リン)選手も本物のDSDであるかどうかかなり疑わしいと思っている。
もしこの二人がDSDで外性器は女性であるため生まれた時に女子あと判断されたというのが事実だとしても、思春期を過ぎた時に明らかに身体は男性体に成長している。この時点でなにかおかしいと気づかなかったのか?アルジェジラは後進国なので仕方ないとしても、台湾は先進国だ。特にエリートクラスの女子アスリートの場合は遺伝子検査で失格になる可能性を考慮しなければならないことは知っていたはずだ。女子アスリートとして時間と労力を投資する前に遺伝子検査をしておくべきだったのではないか?やたらに運動神経がよく傍目からみても男に見える女子は、なにかおかしいと気づくべきだった。
仮にふたりともIBAで検査を受けるまで自分達がDSDであることを知らなかったのだとしても、その事実を知った時点でオリンピック参加は諦めるべきであった。それをせずに参加したのだから、男が女を殴っていると批判されても文句はいえないと思う。しかし一番の責任は生物学的男子を女子競技に参加させたIOCにある。
IOCは他の運動協会がやっているように、思春期に男性ホルモンの恩恵を受けていない個人のみ女子とすると規定を変え、各競技ではなくオリンピック全体で一律の規定をつくるべきだ。そうすればトランスだろうとDSDだろうと男子による女子競技参加は全面的に廃止でき、今回のような混乱もおきない。
元々男として生きて来た人が途中から女だと言い出した場合には判断は簡単だが、思春期以降に才能ある男子を国ぐるみで女子として仕立て上げ、DSD疾患があると偽って男子を送り込んでくる国がないとは言い切れない。中世のヨーロッパで声の綺麗なボーイスプラノの少年の睾丸を切除して高い声を保つなどという残酷なことをやっていたことを考えれば、オリンピックで勝つために男子を女子と偽ることなど朝飯前だろう。