苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

やっぱりイスラム教テロリストだったサウスポートの女児数人殺傷事件の犯人

読者諸氏もご記憶のことと思うが今年の7月にイギリスのサウスポートで若い男がダンスリサイタル最中の女児三人を刺殺し他数人を怪我させると言う恐ろしい事件が起きた。

警察が犯人の身元をすぐに公開しなかったため、犯人は違法移民のジハーディスト(イスラム過激派テロリスト)だという噂が広がり、突発的に大勢の地元民が難民センターの前に集まり抗議運動が始まった。しかし怒り狂った群衆が一時に集まれば暴動が起きるのは必定。難民収容所ホテルが放火され暴動が起きた。

当時の様子をNHKは下記のように報道した。

”容疑者は不法移民” 偽情報がイギリスで暴動に 日本ではクルド人めぐるフェイクも 川口市関連の投稿急増 | NHK | フェイク対策

容疑者は不法移民” 偽情報がイギリスで暴動に 日本で7月下旬からイギリスで広がり、1000人以上が逮捕された暴動その引き金となったのは、3人の少女が殺害された事件の容疑者が「イスラム教徒の移民だ」などとする偽情報でした。日本でもこうした出来事は他人ごとではありません。

SNSの偽情報が社会をむしばむ状況を取材しました。7月29日、イギリス中部の街、サウスポートで子どものダンス教室に、近くに住む17歳の少年が押し入り、持っていたナイフで次々と人を刺す事件が起きました。少年は駆けつけた警察官にその場で殺人などの疑いで逮捕されましたが、子ども3人が死亡したほか、大人と子ども合わせて10人が重軽傷を負いました。

イギリスの公共放送BBCによりますと、逮捕された少年は、両親がアフリカのルワンダ出身ですが、イギリス西部ウェールズカーディフ生まれだということです。しかし、事件発生からおよそ2時間後、容疑者がイスラム教徒の移民とされている」などとする偽情報がXに投稿されました。 この投稿は8月29日までの1か月間に680万回以上見られ、1万4000回以上リポストされていますBBCは容疑者について、事件直後から「イスラム教とのつながりは確認されていない」と報道しています。 フォロワー1000万のインフルエンサーも 「不法移民が6人の少女を刺した」などとする偽情報の投稿も広がり、これまでに1500万回以上閲覧されています。

このアカウントのフォロワーは1000万以上。影響力を持つインフルエンサーによって偽情報が広く拡散されました。

コピペで広がる偽情報も>また、実際の容疑者とは異なる、偽の名前を名指しした投稿がコピーされる形で拡散されました。 Xに最初に偽の名前を投稿した1人は事件が起きたサウスポートから50キロほど離れた地域に住む55歳の女性だとみられています。

キア・スターマー首相は暴動に参加した者や暴力を扇動した者は容赦なく取りしまると発表し、この記事にある55歳の女性はじめソーシャルメディアで「犯人は違法移民のジハーディストではないか」と書いただけの多くの人を逮捕。何人かは即座に禁固刑を言い渡され未だに囚役中である。刑務所でイスラム教徒の襲われて死亡した人までいる。

現在この犯人の裁判が行われている。その裁判で犯人はルワンダ移民二世の過激派イスラム教徒で、アルカイダに感化されテロを企んでいたことが明らかにされた。つまりソーシャルメディアで彼はイスラム過激派のテロリストだと憶測した人々は正しかったのだ!そして腹立たしいことに、警察当局はその事実を事件直後数時間で把握していたというのである。

警察は、事件当初犯人の動機はテロに関連しているとは考えられていないと発表していた。後に犯人は、2013年にサウスポート地域に移住したルワンダ人の両親の子供、アクセル・ムガンワ・ルダクバナと特定され、3件の殺人、10件の殺人未遂、ナイフ所持で起訴された。

3ヶ月後の10月29日、当局はルダクバナの家宅捜査の結果、彼はさらに2つの罪で起訴されたと発表した。犯人は自宅でリシンの製造をしており、アルカイダの訓練マニュアルのPDFを所持していたことから、「1974年生物兵器法第1条に反する生物毒素、すなわちリシンの製造」と2000年テロリズム法第58条に反しているとされたからである。

この事件について私も説ブログでTBSの須賀川拓記者のカカシへの質問が藪蛇だった件というエントリーのなかでロンドンを拠点にもつTBSのNews23専属記者の須賀川拓(ひろし)記者とこんなやり取りをしたことを書いている。

須賀川:『「55歳の女性がイギリスの地元警察に「人種的憎悪をあおる文章の公表」や「虚偽の通信」の容疑で逮捕されました。少女3人が殺害されたイギリスの事件についての偽情報は日本でも事件の直後から広がりました」』

カカシ:『偽情報が広まったのも、イギリス警察が普段からモスリム移民の犯罪を隠してきたからで、今回も犯人の詳細を公表しなかったから憶測でデマがひろまってしまったのだ。もとから警察がきちんとモスリム移民の犯罪を公開していればこういうことにはならなかった。』

須賀川:『ムスリム移民の犯罪を隠してきた」その根拠はどこにありますか?あなたのような憶測に基づいた不正確な情報を発信した人が、今回逮捕されたのです。』

その根拠はどこにあるかって?この事件についても警察当局は犯人がイスラムテロリストであることを隠していたではないか。犯人は違法移民ではなかったとはいえ、「犯人は過激派モスリムでテロリストではないか」とソーシャルメディアで書いていたイギリス人たちの憶測は当たっていたではないか。

しかし警察当局はいまだに見苦しい言い訳をしている。

マージーサイドの主任巡査であるセリーナ・ケネディは、「現時点では、テロ対策警察は7月29日の出来事をテロ事件と宣言していません。

「私は、新たな容疑が憶測につながる可能性があることを認識しています。アクセル・ルダクバナがテロリズム法に基づいて起訴された事件は、動機を立証する必要はない。

「テロ事件と宣言されるためには、動機を確立する必要がある」

犯人はテロリズム法に基づいて基礎されているが、犯人の動機がテロだったとは確立されていないのだそうだ。国民を馬鹿にするのもいい加減にしろ!

犯人は「過激派イスラムテロリストかもしれない」とソーシャルメディアで書いただけのイギリス国民が逮捕されいまだに囚役中の人もいるというのに、犯人は「キリスト教徒のウエールス人」だなどと嘘でたらめを書いていたメディアは野放しでいいのか?

少なくともデマを拡散したとされる人々は今すぐ釈放されるべきだ。

ところで犯人は移民2世だが、以前にイギリスの地下鉄テロを起こしたモスリムたちも移民二世だった。だからイギリスで生まれ育ったから移民ではないという言い方は正しくない。問題なのはイギリスを愛せないテロ親派のイスラム教徒を大量に受け入れているから、二世以降は余計に過激化するのだ。

これはイギリスだけの問題ではない。すでに違法に日本に滞在しているクルド人は二世代目に入っている。クルド人家族は子供の教育に熱心ではなく親が日本語が拙いため子供たちも学校の勉強にはついていかれず落ちこぼれる。教養もなく祖業の悪い外国人の若者が増えたら国はどういうことになるか、イギリスの例から学んでほしい。そしてやたら外国人の犯罪を隠すメディアのことも人々は気を付けるべきである。