苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

映画

HEROES(ヒーローズ)20年前のテレビドラマシリーズを見た感想

先日親戚の叔母ちゃんにお爺ちゃんがいつも同じDVDを観ているという話をしたら、うちに沢山DVDがあるからあげると言い大きな段ボール箱二つに入ったDVDの山を押し付けられた。私は引っ越しに先駆けて自分のDVDを山ほど処分したばかりなのに、他人のDVDをこん…

どんでん返しに次ぐどんでん返し、頼りになる男性と女性の魅力が出ているARGYLLE/アーガイル

昨日観て来た映画「アーガイル」日本では3月1日公開とのことなのでネタバレしないように感想を書いて行こう。ネタバレ無し。 https://youtu.be/2PAponhCHo8?si=0LDQ0JKg742YnbBl まずはあらすじ:エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は「アー…

ポリコレのせいで意地悪度が激減してしまった意地悪な少女たち、ミュージカル映画ミーンガールズ

ミュージカル「ミーンガールズ(意地悪な少女たち)」を観て来た。この映画は2004年の同名の映画のミュージカル版である。ミュージカルとしてはブロードウエイなど舞台ですでに公開されており、日本でも元アイドル歌手の生田絵梨花主演で2023年初期に舞台に…

ディズニールーカスフィルムは映画スターウォーズを誰のために作っているのか?

2012年10月、ルーカスフィルムがディズニーに買収され、キャサリン・ケネディーがトップになってからというもの、かつて類を見ない成功を収めた映画シリーズ、スターウォーズの衰退は悲惨なるものだ。最初の三部作が公開された1970年代後半から80年代初期、…

不思議な甘さを感じたオリジナルミュージカル映画「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

「ウィリー・ウォンカとチョコレート工場」といえば1971年にジーン・ワイルダー主演で日本でも「夢のチョコレート工場」という邦題で公開された。オリジナルの方の映画はクラシックとして多くの子供達に愛されている映画である。2005年にジョニー・デップ主…

メッセージに負けないコメディ、自称男子の女子スポーツ参加をおちょくった映画レイディーボーラーズ

ベン・シャピーロやマット・ウォルシの保守派ポッドキャストプラットフォームのデイリーワイヤー(DW)社が本格的にコメディ映画を制作した。DWの共同創設者であるジェラミー・ボーリングが脚本・演出・主演をこなしている。 ボーリングという人は凄い人で、…

トランスジェンダー選手をおちょくった保守系映画に発狂するリベラル

私がメンバー登録をしている保守派のポッドキャストチャンネルのデイリーワイヤー(DW)がコメディー映画を制作した。DWは数年前からポッドキャストやニュース記事だけでなく、ハリウッド映画界から締め出された保守派俳優などを雇ってサスペンスドラマや西…

登場人物の成長結果を出して欲しかった、ザ・ホールドオーバーズ(居残り組)

本日の映画紹介はザ・ホールドオーバーズ(居残り組)。日本で公開されるかどうかは分からないので邦題は私の勝手な意訳。 あらすじ:1970年12月。ボストンで郊外の裕福層の子息ばかりが通う小学校から高校までの全寮制男子学校で高校教師をしている中年男性…

キャリア絶頂期にミーツ―でキャンセルされたケビン・スペーシー、アメリカとイギリス双方の法廷で無実!

ケビン・スペーシーと言えばアメリカでは大御所映画俳優。その演技力の幅は広くブロードウェイの舞台でも活躍し、数々の映画に出演しアカデミー賞も受賞している。またテレビでもアメリカ版ハウスオブカードの主役も務め、ネットフリックス至上最高の視聴率…

ディズニーのポリコレ白雪姫公開一年延期!7人の小人シーンをすべてCGでやり直しか

以前にもディズニーが来年3月に公開予定の白雪姫が、あまりにもポリコレ過ぎるという噂がたち、しかも主演女優レイチェル・ズィグラーがあちこちで白雪姫の原作の悪口を言い回り、王子様はストーカーだとか、王子役はなくされ俳優も首にされるかもとか冗談交…

サンセット大通り、最初からネタバレなのにやっぱり理解に苦しむエンディング

サンセット大通りは1950年に公開されたフィルムノワール風につくられた大傑作映画である。(ビリー・ワイルダー監督、ウイリアム・ホールデンとグロリア・スワンソン主演。) この映画の特徴は冒頭でネタバレがあることだ。ハリウッドの豪邸のプールに浮かぶ…

国中がロックダウンで苦しんでいる中も仕事をしていたハリウッドのストライキなど国民は興味がない

ハリウッドの脚本家と俳優たちが合同ストライクを始めてすでに100日を超えるそうだ。テレビなんぞ全く観ない私からすれば、だから何?と言ったところだが、実をいえばアメリカ市民のほとんどが私と同じように感じているようで、私が良く観てるユーチューバー…

映画「サウンドオブフリーダム」南米18か国で第一位の大ヒット

子どもの人身売買を描いた独立映画サウンドオブフリーダムが中南米で公開され18か国で第一位の興行成績を上げている。('Sound of Freedom' Nabs No. 1 Slot in 18 Latin American Countries - Hollywood in Toto)これは全く驚くべきことではない。もともと映…

「バービー」はフェミニストの映画?いやパロディーでしょ

https://youtu.be/6uHUHyqmbgk デイリーワイヤーのベン・シャピーロなど保守派のコメンテーターたちがこの映画はフェミニストのプロパガンダ映画だと言っていたので全く観るつもりはなかったのだが、同じくデイリーワイヤーのマイケル・ノールズが、いや、そ…

ディズニーの実写版「白雪姫と7人の、、」なんじゃこれ?

この写真なんだと思います? Archive Link @ScriptTrooper via Twitter なんとこれ、先日報道されたディズニーの「白雪姫と7人の小人たち」ならぬ「7人のホームレス」の撮影現場での写真だそうだ。小人役に本物の小人を使うのは差別だからいかんとかなんとか…

神の子は売り物じゃない、子どもの人身売買を描いた実話に基づく映画「サウンドオブフリーダム」を左翼メディアがQアノンの陰謀論だと批判する訳

7月4日の一日売り上げが超大作のインディアナジョーンズ5を上回ってしまった話題の映画サウンドオブフリーダムを観て来たので、忘れないうちに感想を書いておこう。実はこの映画、ここ数日間で、なぜか左翼メディアがQアノンの陰謀論映画だと叩きまくってる…

インディアナジョーンズ5,たった4日で低予算独立映画サウンドオブフリーダムに一位の座を奪われる

いやいやいや、今年のディズニー映画は不作ぞろいだが、製作費と広告費を合わせて3憶5千万ドルかかったといわれるインディアナジョーンズ第5弾最終章「ダイアルオブデスティニー」は、なんと公開たったの4日目(しかも7月4日の独立記念日)にして製作費1千…

ポリコレ抜きで黒人キャラが冴えた1990年代とポリコレ現代の違い

本日7月4日はアメリカの独立記念日である。独立記念日の映画といえば、1996年に公開されたインディペンデンスデイという大ヒット作品がある。この映画が公開された当時、アメリカの映画界は人種差別を克服したという記事を読んだ覚えがある。そしてそのなか…

大手映画会社が次々とダイバーシティー専門家を解雇

事あるごとにダイバーシティーだと言ってあらゆる分野で有色人種を雇用しなければならないとハチャメチャな規則を作っているハリウッドだが、ここ二週間で大手映画会社からダイバーシティー専門家が四人続けて解雇された。 ワーナーブラザース、ディズニー、…

スタートレック、ストレンジニューワールドの酷すぎるシーズン2第一話

一年間まってスタートレックのストレンジニューワールドのシーズン2第一話を観た。去年スタートレックシリーズを全部観たくてパラマウントと契約したのだが、シーズンがお休みに入ったので解約し、ピカードのシーズンが始まったらまた始めようと思っていた…

映画のミュージカル化が大成功した「プロデューサーズ」に大感激

本日のカカシミュージカル観賞批評はメル・ブルックス監督の1958年公開の同題名の映画を、やはりブルックス監督が舞台でミュージカル化した「プロデューサーズ」。いやあ、聞いてはいたけど素晴らしかった。 https://youtu.be/ztQlyV2p8U8 さっきウィキで調…

アカデミー賞、多様性配慮の新規則に俳優や監督から非難囂々

2024年度からアカデミー賞は最優秀映画賞ノミネートの資格規則を色々と変更する旨を発表したが、これに関しては俳優や監督など関係者から非難囂々の反響が出ている。特に新ルールは女優にとって不利なのではないかと懸念を表わす女優も居る。それというのも…

リトルマーメイド海外市場不入りで大赤字の悲劇、愛を忘れた物語には誰も共感できない

ディズニーの実写版としては最高額の製作費2憶5千万を投入した映画だが、どうやら大赤字に終わりそうだ。国内の売り上げはアラジンとどっこいどっこいだったらしいのだが、何と言っても国際市場での売り上げが非常に悪い。特に中国と韓国での売り上げが9千万…

ポリコレに気を使いすぎて訳の分からなくなったリトルマーメイド実写版とオンラインゲームの行き過ぎたポリコレ

ポリコレに気を使いすぎて訳の分からなくなったリトルマーメイド 戦没者追悼の日の三日連休で公開されたリトルマーメイドの実写版リメイクだが、公開前からアリエルが赤毛の白人少女から黒人になったということなどで色々話題になっていた作品だ。公開されて…

Book of Will、シェークスピアの戯曲を救った仲間たち

ミスター苺と私が30年来シーズンチケットを買っている地方劇団ノイズ・ウイズイン、今シーズン最後の作品は「Book of Will、ウィルの本」前知識全くなしで観に行ったのだが、観始めて、ここでいうウィルとはウィリアム・シェークスピアのことだったことに気…

ドラアグクィーンがクールだった頃のミュージカル、キンキーブーツ

ミュージカル無料視聴期間の最後に観たブロードウェイミュージカルはキンキーブーツ。実はこのミュージカル、数年前に日本で今は亡き三浦春馬さんの主演で日本では大好評を得た作品。私がこの作品を知ったのも三浦さんが亡くなったというニュースを聞いた際…

俳優の歳が追いついて味の出たミスター・サタデーナイト

本日のミュージカルはビリー・クリスタル主演のミスター・サタデーナイト。これは1992年に公開された同題の映画がもとになっている。映画の方はミュージカルではない。 私はこの映画を当時観たが、あまり良いとは思わなかった。主役のバディーが全然良い人で…

ミス・サイゴン、今も昔も変わらない現地妻の悲劇、蝶々夫人との共通点

ネットでブロードウェイお芝居を観られるフロードウエイHDの無料視聴期間が7日間あるので、その間にこれまで観たくても観られなかった有名何処のミュージカルを毎晩観ることにした。昨晩観たのはかの有名なミス・サイゴン25周年記念上演版。初演は1989年にイ…

ヘンリー四世とマイ・プライベート・アイダホ、リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの熱演

ずっと観たいと思っていた1991年公開の映画、My Own Private Idaho(マイプライベートアイダホ)を昨晩観た。私は映画の概要についてリバー・フェニックスとキアヌ・リーブス演じる二人の同性愛カップルがフェニックスの演じるマイクの母親を探しながらアメ…

役者の人種はどうでもいい、でも筋を通して欲しい

最近ディズニーのリトルマーメイドの新しい予告編が発表されたこともあり、再びアリエルを演じる女優の人種が取りざたされているが、この映画の問題点は主役が黒人になった程度のことではないと思う。しかし今日はその話ではなく、人々が慣れ親しんでいる役…