苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

ハーバード大学、化学生物学部の教授、中共と通じていた罪で逮捕される

この間、カナダの微生物研究所で働く中国人科学者とその夫及び中国籍学生らによるコロナウイルス窃盗事件について書いたばかりだが、今度はアメリカの名門校ハーバード大学の教授が中共と通じていたという話

本日(2020年1月28日)逮捕されたのはチャールズ・リーバー教授(60歳)と中国人学生二人。教授はハーバード大学化学生物学部の部長。中国との関係について虚偽の証言をしていた罪で逮捕された。

同時期に二人の中国人学生が起訴されている。一人はYanqing Ye, 29, という女性でスパイ容疑で起訴されているが、現在は中国に帰ってしまっている。もう一人はZaosong Zheng, 30。去年の12月にボストンのローガン国際空港で生物学研究用サンプル21瓶を持ち出し中国行の飛行機に搭乗する直前に逮捕された。

リーバー教授は2008年から米国健康省と防衛省から( National Institutes of Health (NIH) and Department of Defense (DOD))1千5百万ドルの研究費を受け取って研究を続けてきたが、補助金の支給に当たり、教授はその研究が何に使われているのか詳細に報告する義務があった。特に利害関係が生じるような外国からの支援金があった場合にはすぐさま報告しなければならなかった。ところが同教授はハーバード大学に隠れて、2011年頃から、かの武漢技術大学の「戦略科学者」となり、2012年から2017年にかけて中国の1000人才能計画と契約を結んでいたという。この「千人才能計画」というのは中国の科学開発のために積極的に科学的に高度な知識と才能ある人材を集める作戦だが、 要するに諸外国で科学や諜報に関して高度な知識を持っている外国人を勧誘して諸外国の秘密を盗ませるというスパイ作戦。リーバーが戦略科学者として働いた3年間で同教授に支払われたのは月50万米ドルの給料と生活費として百万中国元(約15万8千米ドル)。しかも教授の武漢大学における研究費としてさらに百五十万ドルが研究費として支給された。この契約によるとリーバー教授は武漢大学で少なくとも一年に9か月は働かなければいけないということになっていた。教授の役割は、武漢大学の名のもとに、若い教師及び博士号学生を国際的な会議などで特許申請や学術研究論文発表が出来るように育てるというもの。

しかしリーバー教授はNIHの捜査で武漢大学との関連を完全否定。ハーバード大学にも武漢大学との関係について虚偽の証言をしていたことが解っている。

さてスパイ容疑で起訴された Yanqing Yeというのが恐ろしい女で、中国革命軍の中尉で無論中国共産党(CCP)の党員。アメリカ入国の際に自分の身分を隠してボストン大学の学生として化学及び遺伝子学を勉強する傍ら、革命軍隊員としての役目も遂行していた。起訴状によると、Yeは米軍のウエッブサイトに侵入し、軍事機密を色々調査してCCPに流していたという。なんでこの女が現在中国在住なのかよくわからない。

Zaosong Zhengも学生としてボストンのベスイスラエルディーコネス医学センターで2018年9月から2019ン円9月まで研究を続けていたが、去年の12月に靴下に21瓶のサンプルを隠し、中国行の飛行機に乗り込もうとしているところ取り押さえられた。Zhengはサンプルを中国に持ち帰り、自分の研究として発表しようと思っていた証言している。

前回の言った通り、東大教授が中国人を自分の研究には雇わないし面接すらしないと語っていたのは全くの正解だ。カナダにしろアメリカにしろ中国籍の人間はスパイだと考えて間違いない。もっともアメリカ人ですら金で釣られてしまうのだから、まったく油断も隙もあったものではない。

アメリカの大学は社会主義の人間が多く居るので、中共にも同情的な人間が多いのだろう。それに加えて大金を提供されたら二つ返事で承諾してしまう。国防はこういうところから破壊されていくのだ。