苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

ネバダ大学女子バレーボールチーム、トランス自認選手との試合を断固拒否、女子選手たちが立ち上がる!

ちょっと前にサンホセ大学女子バレーボールチームの男子メンバーを巡り4チームが次々に棄権 - 苺畑より In the Strawberry Fieldsで紹介したネバダ大学の女子バレーボールチームのキャプテンは土曜日(10月26日)に行われた記者会見で何故同チームがサンホセ大学チームとの試合を棄権したのかを説明し、大学側がどのようにメンバーたちの心配を無視したかについて語った。Nevada volleyball captain claims team's concerns were 'dismissed' amid transgender player controversy

ネバダ大学の女子バレーボールチーム「ザ・ウォルフパック」のキャプテンであるシア・リリ(Sia Liilii)はブレア・フレミングというトランス自認選手が居るサンホセ大学との試合は棄権する旨を学校側に数週間前から伝えていた。しかし学校側はそれをトーナメント運営側に知らせておらず、土壇場の前日になってメンバーの数が足りないので棄権すると発表した。

リリキャプテンは大学側が男子選手とコートを共有することに関するチームの懸念を無視、選手たちの心配を真剣に取り扱ってくれなかったと涙ながらに批判した。

私たちは安全ではない、そして無視されたと感じました。私たちは大学関係者と会ってチームの新しい声明を提出しましたが、学校側は耳を傾けてもくれませんでした。

私たちは(この問題について)十分に知識がなく、科学を理解していないといわれました。そして私たちの姿勢を考え直すように言われました。

リリは当初学校側が予定通り試合を決行すると聞いてショックを受けたという。

このニュースを聞いたとき、私は衝撃を受けました、ここにいる多くのチームメンバーたちも同様に。これは私たちが理解していたことと違います。

さらに大学側は10月13日、サンホセ大学との対戦は結構すると再確認した。チームメンバーたちはトランスジェンダー選手との対戦は危険である感じ、チームで話しあって投票しこの試合は棄権しようと決めていた。それで大学側のこの発表はひどい裏切りであると感じた。

リリは大学側が選手たちが怪我をするかもしれない状況に彼女たちを故意に置いたことに傷ついたという。

私もチームのメンバーたちもすごく感情的になりました。なんといって言葉にすればいいのかわかりませんでした。私たちが頼れるのは自分らだけだと知ったからです。

さらにリリはザ・マウンテンウエストコンフェレンスとNCAA(全国大学運動協会)が選手たちを裏切ったと批判した。

一回生のメイシン・ナバロ(Masyn Navarro)も壇上に立ち学校側は選手たちにこのことに関しては沈黙を守るよう圧力をかけられたという。

女性のために立ち上がることがこんなに困難であるべきではありません。しかしながら、この機会をつかって私たちはチームとしてたちあがります。私たちの何人かは黙っていろと言われましたので。

大学側は大多数のウォルフパックメンバーたちが試合を棄権すると決めたことを認めた。そしてそうした決断をするのは大学と運動部と選手たちの間の特権であるとフォックスニュースに声明文を送った。大学側が当初棄権を決定しなかった理由は、それが法律違反である可能性があったからだと釈明した。「州立大学として、性自認や性表現に関する理由による棄権は、それ自体が差別を構成し、ネバダ憲法に違反する可能性がある」というのだ。そんな馬鹿な!

しかしながら大学側はこのことによって選手たちが罰せられるようなことはないとも述べた。ああ、そうですか、それは寛容ですね!

なんで男子選手と対抗したくないという女子選手たちの行動が「差別」だの「憲法違反」だのになるのだ。

なんにせよ、ネバダ大学は必要な選手の数を集めることができなかったため(ほとんどが出場拒否したので)棄権を余儀なくされた。

サンホセ大学との対抗を拒否したのは、ボイズステート、ワイオミング、ユタステート、サザンユタ大学に続いてネバダ大学が五つ目である。

レミングのチームメートを含む十数人の女子選手たちがNCAAトランスジェンダー選手の女子競技参加を容認したことは性別による差別を禁止する法律を故意に犯しているとして訴えている。

身長186cmのフレミングサンホセ大学で2シーズンを過ごした。マウンテンウエストでは現在のランクは四位である。

ブレア・フレミングをめぐるこれらの女子選手たちの行動をみていてわかることは、最終的な拒否権を持っているのは当事者の女子選手たちなのだということだ。もし彼女たちが組織の権力を恐れずに団結してトランスジェンダー選手との対戦を拒否すれば、大学側もトーナメント運営側も彼女たちを強制することはできない。そうすれば女子競技への男子参加など明日にでも終わるのだ。

女子スポーツを冒涜する行為に断固立ち向かった女子選手たちの勇気に敬意を表したい。