苺畑より In the Strawberry Fields

苺畑カカシと申します。在米四十余年の帰化人です。

今や宗教となった地球温暖化説

カカシ夫婦はフロリダはオーランドに隠居した友人の家でクリスマス休暇の一部を過ごした。オーランドといえばデズニーワールドやエプコットセンターなどデズニーのテーマパークがいくつかあるので、カカシ夫婦も数日間遊んで来た。 デズニーワールドへ行く前日に調べた天気予報によれば、オーランドは南カリフォルニアより暖かく、日中の気温は24〜5度で、夜になってもせいぜい14〜5度程度とのことだったので、Tシャツの上に薄手の上着という薄着で出かけたのが大間違い。当日の気温は日中最高気温が10度程度で夕方4時頃には4度くらいまで下がった。しかも風がびゅんびゅん吹いていて乗り物を待つ列に並ぶ気にもならず、早々と引き上げてきてしまった。 カカシはミスター苺と二人で、「アル・ゴアよ!地球温暖化はどうなったのさ、なんでいつもあったかいはずのオーランドがこんなに寒いのよ!」とぶつぶつ文句を言っていたのだが、要するに2〜3日後の天気予報もきちんと予測できないのに、今後100年の地球温暖化が簡単に予測できると考えるほうがおかしいということだ。 保守思想のマイク・ロスによると、今年のクリスマスはアメリカ本土の半分が雪に覆われたという。カカシが先週紹介しようと思って時間切れになってしまったAPの記事によれば、今年はアメリカ本土各地で季節最低気温の記録が出たということだった。もちろん一年くらい世界の一部で寒い冬があったからといって地球温暖化説が間違っているという証明にはならないが、らくちんランプのスパイラルドラゴンによれば、今月13日にポーランドで開かれた国連の温暖対策会議において、650人に及ぶ世界の科学者達がCO2による温暖化説に懐疑の念を示したという。 スパイラルドラゴンがリンクしている長岡シンイチのブログでその一部が紹介されているので、こちらでも紹介しておこう。

科学者の中は、1973年にノーベル物理学賞江崎玲於奈とともに受賞したイヴァル・シェーヴァー博士、以前池田信夫のブログでも登場していた『地球温暖化論のウソとワナ』の伊藤公紀博士ら、いずれも環境科学や物理化学の権威たちだ。

いくつか科学者たちのコメントを紹介する。 「私は懐疑的だ。〈地球温暖化〉は今や宗教になってしまった」イヴァール・シェーヴァー 「温暖化の恐怖は、歴史上最悪な、科学スキャンダルになるだろう。人々が真実を知る時、彼らは科学と科学者によって騙されていたと感じるだろう」伊藤公紀 「IPCCは、みうちの巡回屋になりさがった。聞く耳も、心もない。あのノーベル平和賞が、素人による(暗にゴアを指している)非科学的な断定に与えられたことにびっくりしている。Dr アラン・D・アウルワリア(インドの地質学者) 「ゴアは、私に再び科学を徹底的に調査しろとけしかけた。けども私は断固として懐疑派の陣営に踏みとどまった。〈気候モデル〉は事実をそっちのけにして、気候変動を説明するのに大変便利なんだよ」蘭・気象学者 ハジョー・スミット 「CO2の排出は、どちらにしてもどんな影響も与えてはいない。科学者なら誰でも知っている。しかしそんなことを言っても金にならないけど・・・地球温暖化とは政治マシンだ。欧米人をラクチンな運転席に座らせて、途上国の人々を裸足のままにしておくためのね」武田邦彦・中部大学資源材料工学教授

地球温暖化の気象モデルは過去の気象データと合致したことがない。つまりこのモデルは現実的には役立たずなのだ。そんなモデルを元に将来の気象予測をするなど馬鹿げすぎている。無論事実は、実際に人為による温暖化が起きているかどうかということではなく、そういう説を押し通すことで国連の政治力を増幅させることが目的だ。 ところで私は中部大学の武田邦彦教授の「欧米人をラクチンな運転席に座らせて、途上国の人々を裸足のままにしておくため」という意見には全く賛成できない。だいたい地球温暖化対策に関してヨーロッパとアメリカを一緒くたにすること自体おかしいのだが、温暖化説が途上国を裸足にしておくどころか、京都議定で経済的に一番損害を被るのはアメリカであり、得をするのは中国やインドのような発展途上国なのである。 カカシが理解している京都議定によれば。(間違っていたらどなたかご指摘願いたいのだが)アメリカや日本のような先進国のCO2排出量が極端に規制される傍ら、中国やインドのような国の排出量には規制が全くない。先進国が排出量を増やしたい場合は、規制のない後進国から排出量を購入することができる。つまり、京都議定は先進国が後進国に経済援助をするために功名に仕掛けられた罠なのである。 京大生協環境リポートは、議定書の問題点として次の項目を上げている。

この議定書にはどのような欠陥があるのでしょうか。また、削減への取り組みに足りない部分はないのでしょうか。以下のことが欠陥として考えられます。

(1) 最大の排出国であるアメリカ合衆国が批准しなかったこと。 (2) 排出量2位の中国や5位のインドなどが、途上国として削減義務を免除されていること。 (3) 「排出権取引」が認められたが、そのガイドラインが定まっていないこと。 (4) 途上国の自主的な参加については、途上国の反対で最後の段階で条文が削除されてしまったこと。

ブッシュ大統領が2001年の就任早々京都議定から手を引いたのもこのトリックを見抜いたからだ。 ところで「私は懐疑的だ。〈地球温暖化〉は今や宗教になってしまった」というイヴァール・シェーヴァー博士の意見には笑ってしまった。それというのも、フロリダの友人と温暖化説について話をしていた時、友人はフォックスニュースのシェパード・スミスが温暖化説専門家へのインタビューの際に、『温度が下がっても上がっても変わらなくても変化してもすべてが温暖化説を証明することになるとしたら、それは宗教と言えるのではないか』という内容の質問をしたと語っていたからだ。 いまや宗教となった地球温暖化説だが、怖いのはその迷信をもとに世界各国で外交や国内政策が立てられ、この不景気に大量の税金が無駄遣いされているということである。